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-2017.9.27-
パッシブデザインの考え方 3
パッシブデザインの考え方だと建築側で出来る事と考えがちです。
でも根本は自然の摂理を元にした考え方がベースにある事を忘れてはいけないのです。
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建築の熱環境において建築の外と中を遮断する、あるいは遮断性を高める側からの捉え方だけでなく。
「建物は外部と応答している」
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応答性の側から考えてみる事で建築だけでなく、暮らし方、外部である庭や植栽まで含む環境までも応答の調整に使う事で家の中の環境を改善出来るのではないかという考え方がクライマティックデザインです。
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この考え方がベースになりパッシブデザインがあると考えるとわかり易いと思います。
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この「クライマティックデザイン」という言葉新しい考え方ではなく自然そのものがクライマティックデザインと言えます。
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建てる土地の気象を知り、どのような特性を持っているか、そして建物のどの部分にどんな応答をするかについて把握し、シミュレーションをする。
地域の気温や日照時間、一年間の移り変わり。
月毎の風向き。
(故奥村氏、びおソーラー資料引用)
その上で建築にできる事を取り入れていく方法だと先人は言っています。
地域特性にあった、パッシブな家を建てていく事。
ここに注力する為のノウハウと知見が集まりつつあります。
それらを元に地域で自然エネルギーをうまく利用し温熱環境に優れた家を作る事を目指していきたいと考えています。
その地域にあった暮らしをより快適に楽しく出来る家を模索したいと考えています。