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里山で暮らす家N邸リノベーション

京都府亀岡市

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構造:木造伝統工法平屋建て / 延べ面積:144 ㎡ / 家族構成:夫婦 / 竣工:2019年9月

耐震等級:0.22 → 0.91

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築90年超の茅葺の古民家を住み継がれてきたNさんご家族。 これからもこの家に住みたいが耐震性、冬の寒さ、段差が沢山ある等老後の不安を抱えておられました。
今回は住宅医による詳細調査を行い、事前に建物の状況を把握した上で予算と要望、その他の与件を整理し設計を行いました。

調査の結果、建物の西側に石垣が近接しており湿気が建物(劣化)に影響を与えていることが確認されました。
構造は伝統工法である石場建ての軸組で屋根はさす又組となっています。
更に、2か所の増築の痕跡が確認できました。
増築時の無理が構造体に現れていて 部屋の真ん中に柱がある等 生活に不便さをもたらしていました。

劣化が進む環境を改善し整え、劣化部分を改修した上で 耐震設計、温熱設計、機能性改善の設計、古いものを活かすデザインを心掛けました。

亀岡市の木造住宅耐震改修事業費補助制度も同時に活用しており、京都新聞社の取材を受け耐震改修の事例として記事掲載されています。

改修の方針概要

劣化改修
・屋根葺替(雨漏れ/傷み)
・樋交換
・外壁補修
・構造体 柱、梁の白蟻害

断熱改修
・屋根裏(小屋裏断熱GWt=210 105+105)
・外壁ふかし壁充填断熱(ゾーンを分けて断熱)
・開口部 断熱補強 樹脂サッシを追加
・床下断熱設置(ネオマフォームt=90)

耐震改修
・耐震診断上部構造評点の向上 偏芯を無くす方向で0.7以上を目指す
・基礎の増設
・耐力壁の追加
・水平構面の確保(コボットブレース)
・柱、梁の金物補強
・耐震ダンパー設置
・さす又の拘束部材追加

機能改修
・平面計画の変更(家事軽減/機能向上(段差少なく)/美観向上/古いものを活かす/等)
・設備機器の新設(浴室/トイレ/キッチン/洗面/給湯機器/薪ストーブ 等)
・仕上げ材の取替

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