-2024.6.27-
瓦を使ったロケットストーブ試作
こちらで案内できていなかったのですが、5月18日にミライマで瓦を使ったロケットストーブの試作をしました。
【瓦を使ったロケットストーブの試作】
日時:5月18日(土)13時〜
場所:ミライマ 亀岡市東本梅町大内広畑12-3
参加者:12名
瓦を使ったロケットストーブを作ることになったきっかけですが、ミライマのお向かいのカフェ弄月庵さんでロケットストーブでパン焼きをされている方がいらっしゃいました。
この方は一斗缶を使ったロケットストーブでしたが、興味を持ってお聞きしてみたところ、とても面白そうと思ったわけです。そこから、こちらのブログに行き着きました。
『原理の理解のために。もしくはサバイバルなロケットストーブの作り方』
ブログ記事を読んで、廃棄される瓦の再利用ができる、一度作っても移動できる、誰でも簡単にできそうということがわかりました。また、災害時にとても役立ちそうですが、実際に試してみないことにはどれほどのことができるのかわかりません。
瓦を積む
今回、瓦は知り合いの瓦屋さんに廃棄される瓦をいただきました。日本の古い建物は瓦屋根を使ったところが多いですが、耐震的な観点からは、土を使った瓦葺きの重量は建物に負担をかけることになり、屋根の葺替えの際に軽い材料に葺替えられることが多いです。葺き替えられた瓦は瓦チップなど再利用もあるようですが、大半は産業廃棄物として処分されるようです。
瓦の積み方、参考ブログ記事
みんなが頭を寄せ合って、知恵とアイデアと経験を出し合いながら作っていく過程は、この段階ですでに大人ならではの楽しい時間が流れていました。
点火
ロケットストーブの特徴は少燃料で高火力、燃料効率が高いということのようです。大きな薪を準備する必要なく、周辺の小枝、竹、乾燥した杉の葉っぱ、松ぼっくりのようなものが利用できます。
焚き火名人が点火。燃料のくべ方を調整しながら、結果、ロケットみたいな火が吹き出しました!
とはいえ、そもそもロケットストーブの炎はどんなものか?比較があると余計にわかりやすいということで、市販のコンパクトなロケットストーブも準備されました。こちらはあっという間に炎が吹き出します。
※ロケットストーブとは?
”典型的なロケットストーブは、「J」字型に配置された燃焼管に断熱材を周囲に詰め込んだ簡易な構成で実現できる。設計図や応用例が広く公開されており、製作は比較的簡単である。また薪火の経験が少なくても比較的簡単に使用できることも特徴の一つである。 燃焼運転を開始すると、排気管から勢いよく排気され、火力によっては炎も見える様から「ロケット」ストーブと呼ばれている。”
ロケットストーブ『フリー百科事典 ウィキペディア』2023年12月5日 (火)
ロケットストーブで調理
順調に瓦のロケットストーブが働きはじめたので、鉄フライパンで餃子を焼きました。次いで、米粉のパンケーキ。コンパクトロケットストーブは、土鍋でポップコーンを作りました。餃子にあう美味しいワインも準備されて、飲める方は幸せ(笑)
遊びのあるところに、サバイバル力あり
瓦のロケットストーブを面白そうと思う人、興味ある人が集まった今回。誰も主導する人なく、指示なくはじまりましたが、それぞれがそれぞれのできることに動いて、結果、思っていたよりずっとスムーズに完成しました。
災害時に役立つというのもありますが、みなさんそれを目的に参加されたわけではなさそうです。面白がり力、遊び力の高い人が参加された気がします。何かの役にたつという目的思考ではなく、面白そうという遊びから動く人たちの自然な連携が心地よいものでした。
遊びのあるところに、サバイバル力あり。
こちらが今回の完成形です。
きっかけになったブログの最後はこうしめくくられています。
『瓦さえ手に入れば、ものの30分程度で作れてしまうロケットストーブを出来れば大勢の人に便利に使ってほしい。』
瓦でロケットストーブを試してみたいと思われる方はお知らせください。今回、瓦屋さんも参加されましたが、瓦の良さをよくご存知の瓦屋さんで瓦再利用のロケットストーブ作りなどしてもらえたらいいなと思いました。
ミライマは、亀岡市東本梅にある古民家です。
里山で何か面白いことをやってみたい方はぜひご相談ください。