建築現場日記

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施工

Improve House

-2022.3.30-

@Improve House 内装工事

内装工事 の前に断熱工事を行います。

断熱性能を高める為、壁、床、屋根に断熱材を新設。

既存建物の弱点だった内部に外部空気が流れ込む部分問題を床を剛床とすることで防ぐことにしました。

床はボード系断熱材を100㎜

壁:グラスウールt=105

屋根:吹付断熱材t=200

仕様どおりの部材であることを確認しました。

その後内装工事に入っていきます。

プラスターボードが張られていきます。

2Fの床材も張られていきます。

以前2.5階ハウスでメインの大工さんと再会!

変わらず丁寧に施工していただけて感謝です。

外部は壁の塗装が進んでいてよい感じです!

来週あたりに階段が出来るでしょうか。

楽しみです!

Improve House

-2022.3.27-

@Improve House リノリウム張り

床仕上げにリノリウムを用いています。

当初の提案ではモルタルでしたがお子さん1才に満たないという事もあり少しソフトな触感を求められたので提案した材料。

リノリウムというと僕のような昭和世代は病院の床材を思い浮かべてしましますが、色や質感のバリエーションが多いので使い方次第でかっこよくなる材料です。(樹脂を固めた自然素材でもあります)

発注から入荷迄3か月はかかると言われていたので心配していましたがようやく納品となりました。

曲げるのが固い素材なのでフローリングを張るタイミングと同じくらいに貼ることになりました。

このタイミングに見られてよかったです!

めちゃいい感じ。

この後すぐ養生の為隠れてしまします。

フローリングの方もよい感じ。

フローリングはバーチ。 

リノリウムはマーモリウム 相性もぴったりです。

Improve House

-2022.3.21-

@Improve House 大工工事

定例打合せ

この日は15:00ということもあり職人さんたちは休憩時間。

現場でコーヒーを淹れていただきました^^

職人さんたちは 午前は10:00 お昼ごはん12:00 午後 15:00に休憩を取られることが多いです。

休憩は共有の時間。 大工さんを中心にコミュニケーションを取る時間でもあります。

その間に監督さんと私は進捗状況、工事の確認、これから先の疑問点などを捌きながら先へ先へと進めていきます。

この日は 内部建具の色、階段の形状等々を再確認しこの後発注となりました。

階段は詳細図面を書き、現場で確かめ、更に業者さんが計測されて図面で再確認する作業。

一見二度手間のような氣がしないでもありませんが実は理由があります。

階段の加工はプレカットと呼ばれる方式で工場で機械が寸法通りに加工を半自動で行う方式。

そのため、形状の入力が必要。

そのために機械の為に図面を書く必要があるという事です。

私の書いた図面データが機械に連動すれば一度で済むのですがデータの互換性がないのが現状。

デジタルDXが進むとデータの互換性が取れて図面を持ち込めば工場で家の部材が出来るということも可能かもしれません。

しかし現場は生もの。 特にリノベーションの現場ではいろんなことが突発的に起こることがあります。

外壁とサッシの雨漏れ後の点検を毎回してもらっていたのですが、以前下地が傷んでいたところが先日の吹き降りの雨で湿っていることがわかりました。

外壁は塗装を行うのですがこの時点で発覚したので手当を行います。

水をかけたところサッシ廻りが原因ということで一部を剥がして確認したところ部分的に防水紙に隙間がありおそらくそこから漏水していたと報告を受けました。

以前にも補修していた跡が見受けれたようです。

念には念を入れ、この面に関しては塗膜防水下地を施工してから仕上げを行うことになりした。

今後も工事中の経過観察しながら内装工事を進める予定です。

大工工事は二階部分も進行中。

だいぶ空間の形が見えてきました。

クラノイエ

-2022.3.9-

@クラノイエ 大工工事

屋根を支える母屋という材料から替えていきます。

大工さんが勾配を合わせるのに相当苦労されたようです。

新築のように製材された直角の部材がない蔵。

垂直や水平も取れていないところが多々あり、これから大工さんの作業を考えるとほんと苦労掛けますという感じです。

でも担当の監督さん、大工さんは真剣に取り組んでいただいて感謝です!

クラノイエ

-2022.3.2-

クラノイエ@基礎工事 

掘方が出来ない!

基礎掘方中に連絡がありました。

図面通りの掘方をすることができないとの事

理由を聞くと土台下の石の下の土が掘れば掘るほど崩れてくるという状況。

現場では 1mずつとびとびに基礎をつくる?

とか

べた基礎にする(工事金額がかわるので追加となる)

とか

困っておられました。

ピンチはチャーンス!

そこでこちらで掘削できる基礎の形状を考えてみました。

土の崩れる角度 いわゆる安息角は一般の土なら30度前後、礫交じり土は45度前後。

今回の土質は礫交じり土ということで45度の角度でハンチをつけた形状を考え、構造設計者と相談しましたところ

・アンカーボルトの引き抜け力がかる部分はアンカーの直線を少しでも長く取る。

・その部分に割れ防止の補強筋を入れる。

という条件でOKとなりました。

現場に伝えたところこれなら可能ということで無事解決しました!

設計者(監理者)の役割

新築はもとよりリノベーション、特に古い建築物の場合に多いです。

工事ではこのように想定外のことが起こるときがあります。

図面ではどのような工事をするか記載されていますが状況次第でそのような

図面の段階で様々な状況や条件を踏まえて最適な方法を導きだして図面化しているものの 現実と異なる箇所も出てきます。

結果、工事が出来ない場合も出てくることがあります。

その場合、監理者の取る手順は、

状況把握→設計者に相談→課題解決

もちろん設計者と監理者だけでなく施工者も入って検討することもあります。

今回は設計者=監理者であるので自分の中で問題を見極めて迅速に課題を解決する動きが出来ました。

良かった!

Improve House

-2022.3.11-

@Improve House 構造補強

許容応力度計算を行い 梁もすべて再計算させると持たない部分がいくつか出てきました。

下から梁を追加しボルトで縫う方法でずれを止めます。

床の合板が張られました 。

世間では材料不足で入荷が遅れていますがこちらは監督の直さんが前もって確保していただいていたようで問題なく予定通りに進みます。

屋根部分もほぼ完了。

金物の補強も進んでいます。

こちら、現場の抜け防止のための手がかりです。

Improve House

-2022.3.5-

@Improve House 給排水工事

リノベーション 給排水配管の取り換えはどこまでやる?

今回はフルリノベーション。

内部は構造以外解体して、断熱、仕上げとほぼ一新します。

この場合、内部の給排水の配管はすべてやり直します。

なぜなら古い配管を残したとき将来にわたって壊れないとは言い切れないから。

使用可能かチェックはするものの築20年以上の建物の場合、不具合が今後おこらないとも限らない。

今回の建物も大きな地震に数回逢っていて今は大丈夫でも、今後が心配との声もありました。

なので、内部の配管類はすべて取り替えます。

外部給水管は13mm 

外部の配管もメーターが20mmなのに宅内は13mmで水圧が低い可能性もありました。

そうなると水栓の同時使用による圧力低下が大きくなり水の出が悪くなることが予想できました。

そして給水の配管経路が不明で建物内部に引き込まれている実管だけでも4か所ほどから入ってきています。

これもまた将来の維持管理において面倒が起こる可能性が高いと判断。

お施主さまに相談したところやはりやり替えることになりました。

見積をとると!!!!な金額

追加工事を何とか絞れないかと関係者で知恵を絞ります。

いろいろなアイデアを集約し問題点を整理し、見積内容を精査し金額の根拠と傾向を知る。

そんなことをしているうちにアイデアが出てきました。減額できるかも!!

言葉で伝えるだけでは業者さんも見積が出来ないので施工可能という根拠をお知らせしたうえでスケッチを描いて説明。

この手順を踏むことで当初の見積もりの半分以下の金額にまで圧縮することが出来ました!!!!!

圧縮できたことは良かったですが調査時に給水にも目を配る必要性があると感じました。

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Improve House

-2022.2.25-

@Improve House 大工工事

お施主さんの現場見学

解体が終わり、設備業者さんが各部の点検と保守撤去作業が終わり

大工工事に入ります。

祝日ですが大工さんが床のレベルを見ながら際根太と大引の不陸を調整していただいています。

そんな中、お施主さんに現場を見てみませんかとお誘いしました。

そして色や素材を並べて再確認しました。

素材感と色の計画は実物に限ります。

そして現場で確認すると更によくイメージできる氣がします。

許容応力度計算で持たない梁が出てくることは予想していたけれど補強のための工事方法や納まりを部分ごとに検討して方向性を出すのは骨が折れますがやりがいもあります。

今週はそんな検討の結果を相談しながら進めていく予定です。

そして、お施主さんが氣にされていた外部の設備配管の点検の結果、滞留がちな場所があったり、給水の配管経路が錯綜していたり口径が小さいものだったり。

お施主さんと相談して、いっそのこと給水は新規でやり直し、排水は経路を変更するなどしてコストダウンを検討することになりました。

現場は生きている。 

リノベーションの現場では新築のように予定通りにいかない部分もありますが対応力が求められます。

その分現場とのコミュニケーションは密になります。

そういう意味ではデジタル技術のおかげで様々なやり方が出きています。

現場も進化している途中です。

演出家の家

-2022.2.25-

@演出家の家 完了検査

工事中は職人さんたちが出入りしそれぞれの担当部分の作業に打ち込んでおられます。

空気感で言えば工場のような感じでしょうか。

今日は朝一番から掃除の終わった現場で一人で過ごすことになりました。

空氣感は住人を楽しみに待つ家といった感じ^^ 

そんな氣を感じながらゆっくり家を堪能する至福の時間でした。

 

今日は完了検査の日。

確認申請書に添付した図面の通り出来ているかを検査員が確認し合格となれば検査済証が発行されます。

何事もなく合格です。

検査の内容ではありませんが二か所ほど気になる部分があったので工務店さんにお伝えしました。

その後は息を整えて 見回りながら写真を撮ってきました。

引越し前のこの瞬間が好きな時間です。

真ん中の壁が良い!

窓との比率、重量感のバランス、壁の見込み寸法を大きくしていることから量感が生まれています。

床はヒバ! はじめまして!

こちらは二階の窓 隣家の樹木越しに山が見えます。

あえて部屋にせず 多目的に使えるスペースとなります。

あるときはマッサージルーム、室内物干しサンルーム、サブリビング、読書室、ゲストルーム等々

引越しされてから置かれる家具やあれこれを妄想するとあっという間に時間が過ぎますね^^