category
-2012.5.23-
外壁の耐用年数とメンテナンス方法
今回は外壁の材質ごとのメンテナンス方法を簡単にまとめたいと思います。
外壁のメンテナンスは屋根と同じく「防水性の維持」と「汚れ等に対応する美装」の両面で考えます。
経年変化を見ながら早めのリペアを行う事が大切です。
壁部材と仕上げの種類とメンテンナンス時期、方法を大別してみます。
1.(部材と仕上げが一体になっているものです。)
・サイディング(窯業系、鋼板系等)
コーキング部分を7年に一回程度打ち替え、表面の塗装種類によるが10~15年に一回塗装
・セメント板(押し出し成型セメント板)
コーキング7年に一度打ち替え、表面は素地の場合は不要
・鋼板(ガルバリウム、ステンレス、アルミ、銅板、チタン亜鉛合金等)
ガルバリウムは表面の塗装の種類によるが15年~20年に一度塗装、他は不要(サッシ廻りはシーリング
・左官塗壁(そとん壁、モルタル掻き落とし等)
割れが生じたときは専用の補修材で補修、苔等が付く場合は洗浄
2.(単体で用いる事も出来ますが吸水しますので3.の材料で保護する必要が有ります。)
・塗り壁 (土壁、モルタル下地等)※掻き落とし仕上では素地となります。(割れに注意)
・ALC(軽量発泡コンクリート板)
・木材 ※焼板や素地で使う場合は素材厚を増やして風化や劣化に対応します。
3.(コンクリート、モルタル、塗り壁等を下地にして仕上げる部材となります。)
・タイル、レンガ貼り
・石貼り
タイル、レンガ、石の場合は割れ、浮きが生じたときは補修、汚れが付く場合は洗浄
・塗装
下地はモルタル、コンクリート、木材、金属等が有り表面に塗膜をつくり保護するものです。種類は多岐にわたりそれぞれ特性が有り一言では語りつくせません。
塗装メーカーのメンテナンス方法を参照するのが目安となります。
外壁には関係ないと思われていますが勘所として樋の点検も外せません。
チリや枯葉が詰まって雨がスムーズに流れない状態を放置すると、水がオーバーフローし軒裏や外壁を傷める原因になるからです。
外壁や屋根野点検時には必ずチェックしておきましょう。
FORMAでの外壁選定のための要素は・・・
□年を経ても、味があると感じられたり、風合いが楽しめるもの
□材質の特性が表出しているもの(ガルバリウム、チタン亜鉛合金、銅板、アルミ、ステンレス等)
□自然素材由来のもの(木、土、石等)
□クライアントの好み(特性を説明させていただいた上で)や周辺の景観に合ったもの
以上の点から選択します。
石風、タイル調等々というサイディングは使う事は有りません。偽物というか偽装です。偽りの素材を貼るという事が耐えられないからです。
景観を豊かで美しくするためには素直な材料を活かして使う事が大事だと考えます。