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-2021.11.18-
暮らし方が変わる仕掛け
合氣道建築家の中西義照(てる)です。
ある人からFORMAに依頼される人には依頼する理由があるはずと言われました。
設計を頼む人にはその人なりの理由がある。 はず^^
その理由を深く考えたことはないと思っていたけれど、設計の過程で理由を理解することに努めている気もします。
どんな暮らしを望むか?
何を大切にしているか?
好みの事や物はあるか?
どんな時間が心地よいか?
何年この家に住むだろうか?
家族それぞれのパーソナリティーは?
雑談中に交わされる言葉の断片を自分の中で蓄積又は反芻することで、建築が出来るきっかけとなり提案(具現化)に結び付いています。
根本的には、依頼者の想いがカタチにならないまどろっこしい部分、それをカタチにするのが依頼する理由にあたりそうですね。
そして依頼するにはこの人に任せれば自分の想いを実現してくれるだろうという安心感や信頼感、安定感があり。
なんなら想い以上の物が出来るという期待感が問われている。
期待感の中には
デザイン
美しさ
日々の生活の機能性の観点から課題を見つけ解決する。
将来のライフスタイルの変化を想像し織り込む。
専門家としての様々な配慮や蓄積から生まれる手法。
言葉にしてみると当たり前の理由^^
設計する際に思っていることは
家の設計に於いては暮らしがより楽しく居心地よく心身共に健康で喜びに溢れるように
ここで依頼者の言葉を思いだしました。
「居心地が良くて外に出る事が少なくなりました^^」
「飾る事が好きになりました!」
「庭を眺める時間が好きです^^」
「太陽の光の位置で時間が分かります!」
「季節によって差し込む光が変わるのが気に入っています」
設計の基本的な考え方や手法が暮らし方を変える仕掛けになっていて、ご本人やご家族や来訪者が居心地よくなる事につながっているなと実感します。
依頼者にしかその実感は伝わっていないので、基本的な考え方や手法をしっかり明文化する必要を感じた次第です。
引き続き、人と家の関係が幸せになり、心身が健康で居心地がよく暮らすことに喜びがある家が増やしていきたいと思います。