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-2013.12.25-
工事費の高騰について
ツꀀ消費税の増税が決まり、廻りの工事会社は忙しくて職人さんを確保するのが大変という声が良く聞かれる。
と同時に見積もり金額が予定金額と折り合わない事が頻発しているという。
労務費が上がって見積価格が高騰しているという話を良く聞く今日この頃ですが本当のところはどうなのでしょうか?
そんな時期に建てるクライアントはどんな事に気を付ければよいのでしょうか?
ローカルの中小企業ではリーマンショック以降、廃業や建築労働から離れた就業者が多く、存続している許可業者は自社雇用を減らし外注で仕事をこなすことで固定経費を減らしていた。
その間、技術者や職方を育てる余裕が無かったと考えられます。
原因のひとつは、需給ギャップにより労務賃金の上昇の可能性が高く、契約工期内に完工するには就業者の確保は絶対なので、労務費を上げても確保するという流れが起こっていると考えるのが普通だと思います。
もうひとつは、建材が不足気味だということ。
全国的な統計(H25/11/10)では建設資材の需給状況は全ての資材が均衡とされており、在庫状況は普通とのことですが、なぜか京都周辺では構造用合板やその他の資材が不足しているという話をの良く聞きます。
これは流通の中のどこかで調整されているのではと思います。
消費税アップの駆け込み需要があって、期限内に完成させる事が絶対の状況の中、資材が不足気味だと、少々高くても手に入れたくなるという心理を利用した。価格の釣上げに動いているような気がします。
この時期に建てる事を選択している方はどんな事に気を付ければよいか?
・コストコントロールが出来る設計事務所に依頼する事。
実際の労務費や材料価格を知っていて、見積もり金額と実勢価格が比較出来、購入ルートや方法を知っている設計者が何より頼りになります。
・少ない労働力で能率の良い、工法や手法で設計する事。
労務費を無くす事は出来ませんが、能率を良くし合理的な工事をする事で、通常よりもかかる日数は少なくする事が出来ます。
見積もりで上げられている労務費をオープンにし、手法を明示する事で納得の上で軽減する事が可能です。
そんな交渉を出来る設計者に依頼しましょう。
・工事業者を確保する。(常に良い関係が築かれている)
・工事時期に余裕を持ち、繁忙期を外して工事する。
といったところでしょうか?
信頼の置ける第三者的な立場のパートナーと相談しながら進める事が必須だと思います。