いつか合気道の道場を設計したい
建築家のブログ

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-2025.4.14-

FORMAの設計ノウハウと職人との対話から生まれた納まりやディテールを、DIYに活かすためにサポートします


古民家・農家住宅の課題

古民家や農家住宅には、冬の寒さや、耐震面での不安といった課題があります。


安易なDIYには注意が必要です

これらの課題を解決しないままDIYに取りかかるには、それなりの覚悟と「後から後悔しない」という強い意志が必要になります。


暮らしを考えるなら、まずは基本性能を整える

短期的な滞在や店舗利用であれば、ある程度の快適性で対応できるかもしれません。

しかし、「暮らす」ことを考えるならば、健康と安全を守るためにも、

  • 夏の暑さ・冬の寒さ
  • 地震時に家族の命を守る性能

といった基本的な部分を、まずはしっかりと整えておく必要があります。


整えたうえで、楽しくDIYを

そうしたベースができていれば、安心してDIYに取り組むことができます。
FORMAでは、自分自身や仲間と一緒に手を動かしながら、楽しく家づくりを進めるためのサポートを行っています。


情報だけでは得られない、職人の知恵

今はインターネットなどで多くの情報が得られる時代です。
しかし、職人が長年かけて培ってきた知恵は、直接話を聞くことでこそ得られる深みがあります。

それらの知識は、家の維持管理や、自分で修繕をする場面でも大いに役立ちます。


家づくりはかつて、地域の協働作業だった

現代では、施主と工務店(施工会社)という関係が主流となっていますが、
かつての民家づくりは、地域の人々が互いに助け合いながら建てていたものでした。

その中で、技術や知恵が伝承され、人と人とのつながりが自然に生まれていました。
家づくりは、日々の暮らしの延長線上にある、地域との関係性そのものだったのだと思います。


家づくりは、地域の行事のようなものでした

家を建てることは、集落にとってのお祭りのような出来事でもありました。
人が集まり、協力し合うことで、その家の住人は日々の暮らしの中で、地域とのつながりや、家そのものへの愛着を自然と育んでいたことでしょう。


DIYには、関係性を取り戻す力があります

今、DIYには、かつてのような地域との関係性や、仲間との協力関係を再構築する可能性があると感じています。


40年の建築人生から、今伝えたいこと

建築を学び始めてから、もう40年以上が経ちました。
その中で得た知識や経験が、サポートやワークショップを通して少しでもDIYに取り組む方々の役に立ち学べる場になればと思い、このようなサポートを始めることにしました。


おわりに

DIYは単なる作業ではありません。
それは、「暮らしを自分の手でつくる」という創造的な営みであり、同時に「人とのつながりを再発見する」機会でもあると思います。

FORMAでは、そんなDIYの可能性を、一緒に育てていけたらと考えています。