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-2021.11.17-
日本の断熱性能に上位基準が追加される!?
こんにちは、京都、亀岡市の設計事務所 FORMA 一級建築士事務所
合気道建築家/省エネ診断士の中西義照です。
2020年、断熱性能の義務化が見送られ日本の住宅の断熱性能の進化は低いレベルのままになってしまうのかと危機感を抱いていました。
日本の断熱性能は「住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づく住宅性能表示制度」というものがあり
等級4が最上位性能と表示されています。
しかしながら等級4性能と実際の温冷感には開きがあります。
世界レベルと比べると日本の性能はこれでもいいのかという低さなのです。
それをを知っている設計者、工務店は既にHEAT20 におけるG2・G3レベルもしくはパッシブハウスレベルの性能を求めて進んでいます。
FORMAでもご相談に見える方には居心地の良さと省エネ性能は断熱性能が重要で将来を見据えた性能を目標にすることをお勧めしています。
2021年初めから地球温暖化対策の視点から国交省、環境省、等も巻き込み議論がされてきた住宅の性能問題が再燃し2050年のカーボンニュートラル達成のために今から始めないとという気運が高まっていた矢先に表題の発表が!!
等級4 の上に 等級5・6・7が追加されるとの事。
等級7でG3レベル、 あと少しでパッシブハウスレベル(世界のスタンダード)のところまで来ました。
ここ最近、お伝えしていた業界の流れや将来の建物の価値を考えると今までの等級4レベルでは明らかに価値が下がります。
居心地や住み心地も良くない。
目標を高く持つことで、最高の居心地を手に入れながら地球温暖化対策にもなります。
具体的な例も示されていました。工事価格もこれらが一般化し工事数が増えると部材も多少安くなるのではと期待しています。
ぼくの目標はお施主が心身共に健康で居心地よく暮らす家を設計する事です。
そこには住宅の性能が重要なファクターの一つとなります。(ほかにも重要な指標がたくさんありますが)
そして、多くの住宅の性能が高くて当たり前になり、家を建てる事自体を楽しんでもらえるようになる社会になるとよいと思います。
お施主さんが考える事はたくさんあるのです。
性能は専門家に任しておいて楽しいことを一生に考え具現化していきましょう!。