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-2018.4.2-
住宅の価値について思う事
不動産の売買において木造住宅であれば20年ほど経てば価値はゼロという話を聞くことがあります。
これは税制上の耐用年数が木造22年/鉄骨造34年/鉄筋コンクリート造47年となっていることからきているとの事です。
こんにちは、京都の設計事務所FORMA(フォルマ)建築研究室
住宅アーキテクトの中西義照です。
最近建てられた建物に関しても同様の基準で価値を図られることに違和感を感じています。
建物の価値とは税制上の一面だけで判断できるものでもないと思いますし、判断基準によって固有の価値もあると思います。
例えば20年前と今建てた家を比べるにしても、耐震性能は法律が変わるたびに高い耐震性を求められ強くなっていますし、断熱や機器仕様も省エネ化が進んでいれば年間に消費するエネルギー(光熱費も違うはず)
これらの家が20年後に同じく価値となる事がわかりません。
性能は明らかに違うのだから価値も違うと思います。
そして、維持管理について考えた時にも耐候性や劣化に対する配慮された建物とそうでない建物の場合も補修や維持管理の費用も変わる筈。
劣化や耐候性について配慮された設計も一つの価値になると思います。
そして、その場所ならではという環境を活かした設計。
例えばきれいな眺めが活かされてたり、プライバシーを上手く設計力でカバーして開放性のある家にする等
これなんか希少性が高いと思いませんか。
家の価値について考えるとますます 「もっと他にあるんじゃないの~」 と思うわけです。
今回はボヤキの様になってしまいましたがボヤキではないのです!!
中古住宅を買う時、価値を見出す事が出来るのもFORMAが出来る事 ではないかなと思う訳です。
「20年超の建物で価値ありませんわー」 という物件のリフォームを考える時に購入前に相談いただけると固有の価値をアドバイスしそれらを活かす立案する事も可能ですというお話でした。
京都の設計事務所FORMA(フォルマ)建築研究室、 住宅アーキテクト 中西義照のブログを読んでいただきありがとうございました!