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-2017.12.1-
パントリー(食料品庫)を暖房区域外にした理由
今日は亀岡の自宅アトリエで過ごしていますが太陽が隠れると冷えてきました。
娘のランニングに付き合ったのですが寒さで身体が縮まり、先日の首から肩甲骨にかけての痛みが増幅する中、必死でついて行きました。
小6ともなると体力ありますね!
そして、早い!
京都の設計事務所FORMA(フォルマ)建築研究室、中西義照です。
建築が好きで心地の良い居場所を探究しています。
居心地良いといえば冬場でもほんのりと温かい室内というのはいいですね。
「テイネンゴノイエ#03」 では「そよ風2」という空気集熱ソーラーを採用しているので冬場の室温も上がります。
そして、大きな吹抜けを中心にした平面、断面計画なので、室温は全体に行きわたりやすくなっています。
特に一階から出てくる空気は暖かいので、脱衣室やトイレなどにも吹出し口を設けています。
(始めて冬を迎える感想をお聞きしたいです^ ^)
しかし、パントリーだけは暖房区域外にしています。
それは何故か?
暖かいと早くダメになる食品があるからです。
根菜類も春と間違えて発芽するとの話もありました(笑)
この家のある地域では、周囲に田畑が多く残りっていて地の新鮮でおいしい野菜(夏に頂いたトマトおいしかった!)が通年手に入りやすい状況です。
生産者から直売するお店もあって買い置きされる事も予想されました。
家の中にこういう部屋が一ヶ所あるのも使い勝手がよい場合もありそうです。
常にというわけではなく、正面の引き込戸を開閉する事で他の室と繋げる事も出来ますそうすれば、他の室と近い温度にする事も出来るのです。
こちらの住まい手は暮らしの工夫を楽しみながら取り入れてくださるご夫婦です。(そよ風の採用に際しても、自然エネルギーを最大限に利用するという考え方の根本理念を理解いただいて採用されました)
なのでこのような暮らし方の工夫が出来、その時々でご自分達で試し、暮らしを作り上げる事が可能な、余地のある作り方をしておく事も必要かなと思っています。
住まい手の暮らし感や考え方はそれぞれですが 「テイネンゴノイエ#03」パントリーについては、このような考えに至って設計させていただきました。
京都の設計事務所FORMA(フォルマ)建築研究室、中西義照のブログ「日々雑感」を読んでいただきありがとうございました!