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-2017.10.21-
雨の日の居場所について思う事。
今朝は雨。
晩秋の雨は肌寒く、太陽が恋しくなります。
おはよございます。
京都の設計事務所FORMA(フォルマ)建築研究室、中西義照です。
建築が好きで心地の良い居場所を探究しています。
運転しながら、過去の思い出に残る雨の日の居場所を思い出して見ました。
なぜなら、思い出に残る場所には居心地の良さのヒントがあるのではと思ったからです。
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先ず思い出したのは子供の頃。
納屋の軒下の土間に蓆(ムシロ)を並べて遊んでいた思い出。
地面に雨粒や砂利が跳ねるシーンが焼き付いています。
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そして、近くのお堂の床下。
傾斜地に立つお堂で背後は竹林でした。
床下は子供なら普通に歩けるくらいの高さがありました。
高床式の床下部分のような空間。
雨の後に日が射してきて竹林がにわかに明るくなり緑に輝き出した時の陰翳が印象に残っています。
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通学中、突然の通り雨で町家の軒先で雨宿りをしていた時。
雨垂れが目の前を落ちるのを見ながら、居合わせた子と始めて会話をした事を思い出しました。
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どの場面にも共通するのは、半屋外空間という事。
屋根はあるけど壁は無く、建築が雨から守ってくれている部分。
無意識の中で優しさのようなものを感じとっていたのかもしれません。
そして、自然と繋がっている境界なので変化を感じやすい場所という事も言えます。
周囲の変化を直に感じられる場所というのは人の気持ちにも直に伝わる場なのかもしれませんね。
体験として焼付いた風景は大人になった今でもスイッチが入るたびに思い出される記憶となるのでしょうね。
居心地のよさと記憶は結びついていると思います。
そのような記憶の断片を心地よい場を考える時のきっかけの一つとして考えてみるのもいいですね。
京都の設計事務所FORMA(フォルマ)建築研究室、中西義照のブログ「日々雑感」を読んでいただきありがとうございました!