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-2017.9.30-
パッシブデザインの魅力
パッシブとは受動的という意味が有ります。
しかしパッシブデザインを考える時、生活者として暮らす時はアクティブでなければならないという逆説的な面があります。
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また、パッシブデザインの過程では、太陽集熱が上手くいっている家に対して更に効率を上げる事を追求するのではなく、足りているか足りていないかで判断する事を考えます。
必ずしも経済性や効率的な物の見方をしません。
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気密や断熱においても換気による損失をとことん減らすとか魔法瓶のような断熱性を求めるとその中の温度は調節のしようがなくなります。
ほどほどに逃げていくからもう少し暖かくとか涼しくという事が可能になります。
これもちょうどいいというあたりを求める事になります。
(スペックで性能値を書いているのですが範囲を持たせて書いているのは、この辺りの事と関連してという意味なのです^^)
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電気や化石エネルギーをつかって得た空調は製造過程も含めて大きなエネルギーを使って外部に熱を放出する事になるけれど、パッシブデザインでは太陽、周りの環境や自然の摂理をうまく利用し外気温と室温の変化のズレをコントロールする事で室温変化の幅を小さくすることが出来ます。
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この方法だと、地球にとっては元々降り注ぐ太陽やそこにある自然の状況と変わらず負荷がかからない状態で快適な暮らしが出来る方法だと考える事が出来ます。
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効率性、高性能は経済的な側面からみた時のひとつのアプローチだと思います。
しかし、パッシブデザインの観点からみるとちょうどよい状態となる様に、人の身体感覚、自然の摂理という観点に立ち考えるという視点が必要です。
パッシブデザインの考えに立つと、一方的な捉え方は出来なくなる。
自然の中に暮らす人間にとってよりナチュラルな状況快適に暮らせる可能性を秘めていると思います。
そして考え方や価値観、暮らし方までもが変わってくるのが面白いところです。
(空気集熱を考案した故、奥村氏の言葉より引用)
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家のい快適性をパッシブデザインで手に入れ、オフグリッド的な要素も併せ持つ家が自然に負荷をかけないこれからの家ではないかと考えています。
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