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-2016.11.14-
里山住宅博
「里山住宅博」
ハウスメーカーやパワービルダーのモデルハウスでは無く、地元周辺の工務店のモデルハウスで期間が終了すると売りに出されるというもの、里山の住まいと暮らし、まちづくりをキーワードに各社が独自に設計し、一部は住宅作家が設計するなど特色のある住宅が見学できます。
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敷地の境界は植栽でやんわりと区切られており、双方にとって緑が楽しめ敷地以上の広がりが得られる仕切り方、斜面地は共有持分となっていて果樹が植えられ、住まい手たちが共同して管理するという仕組み。
草刈りが面白くてはまってしまったという工務店の方もいらっしゃいました。
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デザインコードなのか、土間のある家がたくさんありました。
土間に対する設計者の解釈や展開が数多くありました。
土間といっても敷地や住まい手の行動によって使われる用途は多岐にわたるため、限定的な土間とする場合と多用途でも対応できる土間を考える場合とでは大きく異なるため見る側としては土間の可能性という視点で見ると大変楽しめました。
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そして、里山というだけあって、景色の取り込み方に対する考え方も設計者それぞれの意図が感じられます。
一点集中型、分散型、パノラマ型、突き抜け感型、等々敷地と場所に応じて窓の取り方の工夫も丁寧に取られていて参考になります。
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その他、車と庭の関係、庭とアプローチの関係、庭とサービススペースの関係等ケーススタディとしての実物確認も出来ました。
建物は26棟ほどあるようで、見ていると楽しいのですが、その反面意識を集中していると非常に疲れてしまい写真も撮るのを忘れるくらいでした。
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住宅を見ていると、作り手の家に対する考え方が表出してくるように感じます。
逆もまたしかり、FORMAの設計においてもクライアントにとって、社会にとっても意味のある仕事となるように取り組む事が設計の仕事だと思います。
そのためにも自分の感覚や知見、技術に関する様々な事柄、それらに基づいたデザインをするための方法論、実務の品質維持にも気を配り、自己研鑽をし続ける事が必須だと思います。
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