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-2016.8.1-
完成引き渡し時にクライアントに説明する事
家はメンテナンスが必要です。
素材に応じた点検周期、大事に至る前に早期発見して手を打つ。
発見が遅くなると被害が大きくなる傾向が有ります。
FORMAでは2年目までは無料で点検していますが、その後はクライアントご自身で
点検してもらうのが良いと考えています。
クライアントは仕事や趣味、子育て等でお忙しい方が多いのですが、時間を見つけて
点検して頂けるように引き渡し時にお伝えしている事が有ります。
備忘録として掲載します。
問題が有った場合や、わからない事があればFORMAへご連絡いただければもちろんお答えいたします!
外部
屋根:ガルバリウム
注意事項:経年変化としては色が薄くなることが有ります。10年~15年に点検、劣化の程度
により早めに塗装を行います。
外壁:そとん壁 毎年目視で点検。(地震後にも点検)
注意事項: ひびが入る場合が有ります。 割れが起こった場合は下地が割れていなければ
仕上げのみ補修します(メーカーの補修方法が存在します)
外部床:モルタル 毎年目視で点検。(地震後にも点検)
注意事項:モルタルの収縮によりひび割れは起こります。
外部木塀:杉板 キシラデコール塗
注意事項:塗装は2年目を目安(劣化具合により変わります)くらいに再塗装を行い以後は
3-5年毎に再塗装します。(杉板はひび割れが起こる場合があります。)
デッキ材:イタウバ
注意事項:塗装は行いません。
雨かかりの部分は色が落ちて行き灰色(シルバー)に変化しますが材は堅く
20年以上は持つとされています。
内部
床:無垢 フローリング
注意事項:WAX/オスモ仕上としています。通常は掃除機や箒で掃く程度、
年に一度はWAX掛け/オスモ塗布(任意)をします。色は徐々に濃く変化します。
一年を通じて伸びたり縮んだりします。場所によっては床鳴りがする場合が有ります。
気になる場合は工務店さんに見てもらいます。
場所によっては節が抜けたり、削げが起こる場合が有ります。
汚れは、堅く絞った雑巾での水拭き→乾拭き/オスモクリーナークリーナーを
使用してください。
壁、天井: エマルジョンペイント
注意事項:汚れが付いた場合は早めに拭き取って下さい。
物が当たる等して剥がれた場合はパテで補修してからタッチアップしてください。
(補修用材料はお渡しします)
木の収縮の影響で下地ボードの継ぎ目が割れてきます。
こちらも気になる場合は同様に補修してください。
気にならない場合はそのままでOKです。
:珪藻土塗
注意事項:汚れが付いた場合。メーカー(日本珪藻土のメンテナンス方法を参考にして下さい。
コーヒー等の液体の場合はすぐに乾いた布等で吸い取り、水拭きで拭き取ります。
光触媒効果でだんだん薄くなります。
乾いた汚れは消しゴムで消す又はゲキ落ちくん等で擦って下さい。
木の収縮の影響で下地ボードの継ぎ目が割れてきます。
よほど気になる場合は全体を塗り替える事になります。
木部: 米松、シナ合板、集成材 等 オイルステイン着色
注意事項:木の収縮により割れる場合が有ります。
壁や天井と接している部分は同様に理由で隙間が開く場合が有ります。
手摺、階段: 鋼材 オイルペイント 手摺子はワイヤー素地
注意事項:念のためお子さまが小さい場合は網を貼ってください。
木製建具: 製作建具 キシラデコール 若しくはオイルステイン着色
注意事項:内部と外部の空気環境の違いにより収縮が起こり、開け閉めが固くなったり、
鍵が閉まりにくくなったりする場合が有ります。
一年を通して状況を見ながら調整していく事になります。
外部の塗装は木塀の保守と同じようにお考えください。
設備機器
浴室(ユニットバス);壁、床の定期的な掃除(湯垢、水垢除去) 使用後に湯と水で洗い流し乾拭き。
カビが生えた時は早いうちにカビキラー等の洗剤で除去。
排水口の定期的な掃除
洗面台:排水口の定期的な掃除
排水管に水漏れが無いか、年に一度くらいに点検
洗面台自体の汚れ落としを定期的に行う 例)一週間に一回
トイレ便器:定期的な清掃、特にウォシュレットを着脱しての清掃
配管等に水漏れが無いか定期的に点検
キッチン:排水口の定期的な清掃
排水管、給水管の水漏れがないか点検
給湯器; ガスメーターが地震時にセンサーが働き安全装置が起動するため、地震後は復旧ボタン
で解除が必要な場合があります。
建物周囲の排水枡: 一年に一度点検、掃除。油脂等が堆積する場合が有りますので掃除はこまめ
にお願いします。