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-2025.4.1-
氣を読む建築 序
【氣のかたち──FORMAの設計思想について】
建築とは、「かたち」をつくる行為です。
けれど本当に大切なのは、目に見えるかたちではなく、「なぜそのかたちになったのか」という見えない関係性なのではないか──
そんな思いから、FORMAの設計は始まります。
ぼくは建築家としての道を歩む中で、設計とは「押しつけるもの」ではなく、「調和させるもの」であると感じてきました。
その感覚は、ぼくが長く親しんできた合氣道や、哲学の問いともどこか深く通じ合っています。
合氣道には「相手の力を否定せず、受けとめ結んで導く」という思想があります。
力をぶつけ合うのではなく、「氣(エネルギー)」の流れを読み、ひとつに調和させていく。
これは設計においても、施主の想い、土地の記憶、光や風といった自然の要素、そうした多様なものと対立せずに響き合うことと、とても似ています。
このブログシリーズでは、
合氣道の原理や、哲学的な視点から
「空間をどう読むか」「かたちはどこから生まれるのか」
といったテーマを探っていきたいと思います。
読んでくださる方にとって、
ご自身の暮らしや、これからの住まいについて考える上での新しい視点や氣づきヒントとなれば嬉しいです。
そしてもし、FORMAの考える「氣のかたち」に共鳴していただけたなら──
そのときは、ぜひ一緒に、対話からはじまる設計を始めましょう。
