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-2024.1.28-
デザインとブリコラージュ
パーマカルチャーデザイン※(以下PCD)を学んでいます。
※パーマカルチャーは、人間にとっての恒久的持続的な環境をつくりだすためのデザイン体系の事。植物、動物、建築、及び、水、エネルギー、コミュニケーション等の生活基盤を扱う側面もある。単にそれらの要素だけに関わるのではなく、むしろそれらの要素をその場所の中にどのように配置するかによって要素間の関係をつくりだせるかを扱う。[パーマカルチャーー農的暮らしの永久デザインー序より]
(以下は、2023年12月、学び初めで未だ多くの事例を知らない段階での感想です)
PCDに関する本を数冊読み、実践されているフィールドの紹介画像を見、講義を受ける中で自分がPCDで紹介される建築が自分的にしっくりこない何かがあると感じています。
どこが?と言われると答えにくいのですが、雰囲気なのか外観なのかはっきりとした理由は自分でもわかりません。動画や画像としての情報量だけで判断できないのは言うまでもありませんが、印象として空間や建築に心が動きません。これは一度体感するしか確かめる方法がなさそうに思うので、今年はその体感をする事になると思うので、その時にまた印象を書きたいと思います。
さて、講義の中で出てきた言葉、”ブリコラージュ”
意味はあらかじめ設計に基づいてつくる事とは対照的なもので、その場で手に入るものを寄せ集め、それらを部品として何が作れるか試行錯誤しながら、最終的に新しい物を作ることです。PCDではリサイクル、リデュース、リユース的なアプローチで物を作ります。
理由はPCDの倫理にあります。
1.地球に対する配慮
2.人に対する配慮
3.余った時間やお金や物質をその目的に合わせて使う
当然、”ブリコラージュ”的なもののつくり方が濃くなるでしょう。
一方、対立的な手法としての”デザイン”の歴史をレクチャいただきました。建築の歴史として、モダンデザインの変遷と背景にある建築家不在の建築は、フラー、バウハウス、コルビジェ、バナキュラー、アレクサンダー、ルドルフやフーコー、ガストンバシュラール、ほぼ学生時代の本(今でも手に取るもの)からの引用で、非常にわかりやすいものでした。歴史の再確認をしながら、自分の中のデザインにはブリコラージュ的な要素が沢山入り組んでいて、セミラティス構造になっている事に気が付くことにもなりました。
構想中の「森に包まれた家」は、現段階での自分的にしっくりこない何かに対してできることの実験になりそうです。
・(今まで見た限りでの)PCDの建築や空間のデザインを自分の心躍るカタチに変えていけそうな可能性を探る
・ハードルが高く感じられるであろうPCDへの橋渡しの役割
次回の講義も楽しみです。つづく。
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