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-2024.7.21-
フォレストガーデンの可能性
先週の三連休の初日、浜松にあるフォレストガーデン富塚さんへテルさんと一緒に見学に行ってきました。
テルさんは、毎週水曜日の夜にパーマカルチャーデザインを昨年11月から学んでいます。その講義の中で、フォレストガーデン富塚の代表、大森淳さんのお話しをお聞きしたことが訪れるきっかけになりました。
そもそもパーマカルチャーとは?
パーマネント(永続性のある)とカルチャー(文化・生活様式・暮らしのための知識や技術)を組み合わせた造語で、永続可能な農業、永続可能な文化、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法です。
パーマカルチャーで大切にされている3つのこと。
1. EARTH CARE 地球への配慮
2. PEOPLE CARE 人々への配慮
3. FAIR SHARE 余剰物の共有
淳さんから大切にされていることをお聞きした後、森へ入って行きます。
森へ入り、そこにいる植物たちの関係性を観察する方法を聞かせていただくと、森への視野は横へ縦へ地中へと広がり、あきらかに見える景色が変わっていくことを感じます。
地上に見える景色は地中の植物の根や土や微生物の存在から生まれたものであり、森の豊かさや多様性を感じずにはいられませんでした。
しかし、一旦森から出て少し遠くを眺めると、人々が暮らす街が見えます。大地の豊かさを感じていたものが、逆に植物のない大地や土へと想いをはせることになり、なんだかそれはとてもかわいそうに感じられました。
フォレストガーデンは、「パーマカルチャー」のデザイン手法のひとつですが、訪れたフォレストガーデン富塚さんでは、フォレストは「森」、ガーデンは「庭」、それに加えもうひとつ大事な意味を持つのが「菜園」で、フォレストガーデンを「森のような菜園」と定義されています。
森の次は菜園の見学です。
森とつながるエディブルガーデン「菜園」の、なんと個性豊かで多様なことでしょう。
”もしあなたが、料理好きなら食べられる森を”
”生き物好きなら生き物を招く森を”
”DIY好きなら家の建材やクラフト資材になる森を”
”園芸好きなら美しい花や、色とりどりの植物で満たされた森を”
”フォレストガーデンはそれを見る人によって、その見え方が変化します。”
”あなたは心の中にどんな森を思い描きますか?”
HPに書かれている言葉を体感することになり、人が暮らす街をかわいそうに感じたのが、やわらいでいきます。それはきっと、そこにできることがある可能性、楽しみを広げていける可能性を感じたのだと思います。
森のような菜園のあちこちに見られるイラストは、多様な植物や生き物の楽しさに、さらに彩りを添え、自然との境界線をゆるやかに繋いでくれます。そして、共同代表の純さんと若菜ちゃん、スタッフのみなさん。ここにいる人たちから伝わるなんとも気持ちのよい心地よさ。
ツアーでご一緒させていただいた方々は、ご近所の方、浜松の街を気に入り移住されてきた方、小さなお子さんの育つ環境を作りたいと思っていらっしゃるご夫婦、これから八丈島へ移住し自然と近い暮らしを営まれる方、テルさんと同じくパーマカルチャーを学んでいる方、何かしら大切にしたいことを共有しているのでしょうね。ツアー後のランチタイムやコーヒータイムのお話しに花が咲きました。
夏は見学ツアーはお休みのようですが、興味のある方にとてもおすすめします。私たちも、春夏秋冬のフォレストガーデンを見てみたいと思っています。よかったらご一緒しましょう。
こちらの見学ツアーはドネーション制です。目指されている世界観や想いが伝わってきます。