住まい方アドバイザー 中西千恵のブログ

category

-2024.5.14-

築70年 古民家の通算11年の改修

今朝、LINEでメッセージをいただきました。里山で暮らす家の奥さまからでした。

「昨日は田植えデーでした。80人くらいの参加でした。みなさんトイレを絶賛でした。台所もね。」

娘が6年間お世話になった保育園は、毎年恒例で、在園児や卒園児の家族が集う田植えデーや稲刈りデーがあります。その開催場所の中心になるのが里山で暮らすご家族の住まいです。

通算11年かけて改修に関わらせてもらった築70年の古民家は、昨年は台所、今年はトイレの改修でした。こうして、たくさんの方がいらっしゃって、住まい手ご家族への言葉をお聞きするのはとてもうれしいです。

そしてなにより、イベント前日に奥さまが作ったというトイレサインと、それぞれのトイレに飾られたお孫さんの版画や水彩画の作品で仕上がり。テルさんが設計して工事が終わって完成したものが、一気にここの家のトイレに変わったこと。それがとても私たちはうれしいです。

家全体のリフォーム計画を最初に考え見据えた上で、家族の変化にあわせて徐々に時期をずらしながらリフォームを行なってきました。2013年からスタートして、最後のリフォームは家の外にあるトイレでした。通算11年間、その間に5回の改修、離れも含めると6回の改修をしています。

1期:祖父母のための1階個室の改修、2期:居間と洗面浴室の改修、3期:2階夫婦の寝室、個室の改修、4期:台所の改修、5期:トイレの改修

全体を見据えながら、その都度ご夫婦と耐震、断熱、バリアフリー、家族の変化やここの家ならではの暮らし、里山にあるからこそ大切にしたいことを話し合いました。振り返ると、それは四人六脚だったのかもしれません。長い目で家を見ながら、暮らしの質の向上を目標に、だんだん息があってきて、着実にゴールに向かって進んだような気がします。

一通りの改修が終わり、築70年の家をベースにした新しいスタートは、里山の未来へ向いています。生きる力にあふれるご夫婦の活動に興味が尽きません。


あなたの家や暮らしはどうなるといいでしょうね。

あなたの家や暮らしはどうあるといいでしょうね。

そして、そのためにどんな選択やどんな方法があるでしょうね。

あなたの人生や仕事を楽しめる居心地のいい家を一緒に考えます。

うつろい家デザイン FORMA フォルマ