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-2022.12.22-
窓の思い出
自宅は吹抜けの階段にそって東に大きな窓があります。
屋根を越えるほど大きく育った家の正面にあるシマトネリコの木と、その隙間から空が見える窓です。
京都の建築設計事務所 FORMAフォルマの 中西千恵です。
シマトネリコは常緑樹なので一年中緑の葉をたもってくれていて、風にそよそよゆれ、時々ワサワサした葉っぱの隙間に小鳥が飛んできたり飛んでいったりします。
キッチンからもダイニングからも一日数えるとキリがないほど眺める窓です。
そんな窓は、階段で息子や娘を待つための窓でもありました。
息子は今から10年ほど前、娘は3年ほど前のことです。
中学生の部活の終了時間には、私もたいてい家に帰っていて夕食の準備をしている時間でした。
ひととおり準備ができたときは、もうすぐかなぁと階段に座って息子や娘を待つことがありました。
自宅の正面に延びる道が通学路です。
ずっと見ていると、道の向こうからジャージを着て制服の入った青いサブバッグを両手に抱えてテクテク歩く姿が見えてだんだん近づいてきます。
家の前までやってきたとき、窓のガラスをトントントンと叩くとひょこっと顔をあげてニコッとする。
中庭へ入る木戸をガラガラとあける音がして、続いて玄関がガラッとあくと同時に「ただいま〜」。
窓はそこから見える風景が思い出になりますね。
花や緑、季節の思い出
月や星、夜の思い出
雨、雪、お天気の思い出
そして、街の思い出や人との思い出
自宅の東の窓は息子や娘の帰ってくる姿を見ていた思い出の窓になりました。
夕ごはんの準備がひととおりできた少しホッとした時間があったからこその思い出です。
ちょっと一息つく時間、窓から眺める風景が居心地がよいように。
どんな思い出になる窓があるといいでしょうね。
どんな思い出が窓からつくられていくでしょうね。
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