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-2018.11.2-
DIYのヒント 木を使った格子、塀、デッキ
京都で個人住宅の設計をしているFORMA(フォルマ)建築研究室の住まい方アドバイザー中西千恵です。 【もうすぐ築13年目】 自宅のペンキの塗り替えをしたのは、外壁に木を使ってる南と東。 正面になる東側の外壁がハゲハゲでした。 〈ビフォー〉 というのも、屋根を超えるくらいに大きくなってるシマトネリコが、台風で揺れて壁を擦ったからです。 〈アフター〉 【ペンキ塗りのDIYは格子よりデッキ】 南は大部分が格子の塀です。2度ほどDIYで塗ったけど、これ、結構大変です。 格子は上と表とできたら下も塗るといいけど、この状態で3面塗るのはなかなか時間のかかる作業になります。面白いのは最初だけ(笑) なので、デッキのような平面で塗りやすいところがDIYはおススメです。 これくらいの広さなら小学生でもできます。 塗りやすい場所だと、ペンキ塗りって楽しいなぁと思いながらできる、というのが何度かやってみた個人的な感想です。 【デッキや格子には木の向きをみる】 格子の塀が、今回何本か中まで雨水が入って腐っていました。 全く大丈夫なところと、腐ったところと、なんでだろう? と思ったところ、美山の大工さんに聞いたことだよって、ペンキ屋のNさんに教えてもらったのは、木の向き。 木表(きおもて)と木裏(きうら) 木の外側(樹皮側)が木表(きおもて)、丸太の芯に近いほうが木裏(きうら)。 上の写真と下の写真を比べると、どっちを雨がかかる上にむけたほうが水分が入りにくいかわかりますね。 格子の塀に使う角材も、雨がかかる方に木表(丸太の樹皮側)を使うほうが、長持ちしやすくなるということです。 【木表と木裏、どっちを使う】 でも、長い物になると(この格子に使ってる角材は一本4mほど)、両端で木表と木裏が逆になってることもある。 そんな時は仕方ないので、しっかり塗装で水分をシャットアウトしておくしかないってことなんでしょうね。 そして、デッキは格子と違い、平面に板を貼りますが、木表を表(上)に向けて使うと、木が水がたまるように反るらしいです。 凹凹凹凹凹 なので、デッキは木裏を表にして使い、木が反っても水がたまらないようにするほうがいい。 ヘェー そうなんですね。 DIYの豆知識。 木の持ちが変わるってことなので、知ってるのと知らないでは随分かわりますね。 【DIYは楽しめるくらいがちょうどいい】 格子もデッキも、自宅は杉材を使っています。簡単にホームセンターで手に入って安価です。でも、こうして手入れをしないと持ちません。手入れはDIYにかきらず、プロにお任せすることもできるので大丈夫です。 が、 もっと耐久性のあるものと思う方や、木が時間を経てシルバーに変化していくのを楽しみたい方、堅い木が好みの方は初期費用はかかりますが、ハードウッドがおススメです。 ウリン、イペ、イタウバなど、ズッシリと重い。堅くて、とても耐久性に優れています。最初は濃茶のものが多いですが、ゆっくりとシルバーに変化していきます。色が変わっても必ず塗装が必要というわけではないので、メンテナンスに手がかかりません。 個人的に思うのは、塗装をすると持ちが良くなる木を使うのなら、楽しみながらペンキ塗りができる程度をDIYで、それ以外は堅い木を使うか、プロにお任せする、というのがバランスいいかなと思っています。忙しい共働き家族が多いので、無理なく楽しみの一つとしてメンテナンスができるのがいいですよね。 自宅は、家は手入れをしながら暮らすものなんだ、というのを子供たちには見ながら育ってほしいなというのがありました。 誰が住むかは分からなくても、次の世代にも引き継いでいける家にしたい! そう思ってるのです(^^)/
FORMA建築研究室は、日常が生活しやすく、暮らしが楽しく、経年変化を楽しめる家を、設計者と住まい方アドバイザーが一緒に考えています。
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京都の住宅設計事務所「FORMA(フォルマ)建築研究室」の住まい方アドバイザー中西千恵でした。
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