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-2018.1.7-
エアコンは◯帖用だけで選ばない理由(新築の場合)
京都で個人住宅の設計をしているFORMA(フォルマ)建築研究室の住まい方アドバイザー中西千恵です。
一人暮らしをしている今年80歳のおじいちゃん(義父)が、年末から体調を崩していたのですが、病院で診てもらって家で安静にしていたらやっと元気になってくれました。よかったー。 田舎暮らしの寒い家なので、冬は暖かく過ごして欲しいのですが、石油ストーブも心配なので、古いエアコンを買い換えようと近くの家電量販店に行きました。 何帖のお部屋ですか?木造ですか? どのサイズのエアコンを選択したらいいかについては、この2点の質問でほぼ決まるようです。 おじいちゃんちのように田舎家の古い家ならそれでいいんですが、新築やちゃんと断熱してある家であれば、帖数だけで選択するとオーバースペックになる可能性が大です。 どうしてかというと、選択基準の何帖用というのは、断熱があまりされていない場合で表示されているから(見直しの傾向があるようですが、詳しくお伝えできなくてすみません。)。私の簡単な説明にはなりますが、例えば、暖房で考えると、断熱性能はどのくらいか、気密性能はどのくらいか、窓や出入口はどうか、それによって必要な暖房能力が変わってきます。 これは一般的なエアコンのカタログ表示です。☆印がついているのは、今回家電量販店の方がこれにあたりますねって、選んでくれたサイズです。 ここで見るべきところは、「能力(kW)」。冷房または暖房の標準的な時間あたりの熱量ということなのですが、18帖用の暖房能力にカッコ書きで(0.4〜12.2)と書いてあります。エアコンはインバーター制御で変動しながら動くので、その最小時の暖房能力が0.4kW、最大時が12.2kW、ということを示しています。 新築の設計の際には、この最大必要暖房能力や、最大必要冷房能力がここの住宅ではどれだけかということを算出しますので、オーバースペックになることなく、一番効率のいい適正なサイズを選択することができます。 エアコンは完成してから別途購入される場合も多いのですが、サイズや台数に関しては、必要な容量の計算をして、メーカーや機種を選択してもらえるようにしています。 興味のある方は、設計者、中西のブログも読んでみて下さいね。 正確なエアコン選びの方法 というわけで、今回の田舎家のエアコン買い替えは、ほぼ無断熱に近い家なので、帖数からの選択とカタログ表示の能力を確認して14帖用の容量のものになりました。 さっそく工事をしてもらい無事取り付け完了。「暖かくて快適」とおじいちゃんも喜んでくれてよかったです。 新築される方や、しっかり断熱してあるお住いのエアコンの適正サイズの選択は、しっかり計算してもらって下さいねー♪ 京都の住宅設計事務所「FORMA(フォルマ)建築研究室」の住まい方アドバイザー中西千恵のブログを読んでいただきありがとうございます。 誰それ?どんな人?と興味をもってくださった方はこちらのブログをご覧くださいね♪ ↓↓↓↓↓ 住まい方アドバイザー 中西千恵のプロフィール