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-2022.8.4-
演劇から生まれた”家”
家や暮らしに思いを巡らせるきっかけに
3日間の演劇が終わりました。
翌日も翌々日も、本番と同じようにまだ気が張っていたのか4時半に目覚めました。
まるで夢の中の出来事、今はそんな気がしています。
全くの素人の私たちの演劇を、観に来てくださった方々、
応援していただいた方々に、心よりお礼を申し上げます。
観ていただいた方には、何かしらご自身の家や暮らしに思いを巡らせる
そんなきっかけになっていれば幸いです。
家という、人が生きる場所
今回、自分のことを演じたわけですが、この経験は自分を客観的に見ることになりました。
本番を終え、朝起きて、窓を開け、お湯を沸かし、水替えをする
そんな一つ一つのことをとても愛しく感じています。
今は3人暮らしですが、劇中では2人暮らしを演じました。
その日常もあっという間にやってきそうです。
当たり前のように思う日常に心から感謝しています。
そして、私たちができることの可能性を日々探りながら
引き続き、家という「人が生きる場所」を創ることに力を注ぎたいと思います。
芸術が生活の一部としてある日常
演出家でありTHEATRE E9 KYOTOの芸術監督である、あごうさとしさん。
あごうさんとたくさんお話しする中で、エンターテイメントではない日本の芸術のおかれている状況を知ることにもなりました。
芸術とは?というようなむずかしいことは私には分かりませんが
何かしらの思いや考えを、何かしらのカタチで表現し
それを、観たり、聞いたり、感じたりしたそれぞれが、それぞれ思い考えることと思っています。
芸術が当たり前に生活の一部としてある日常
そこに至るまで何ができるのかと考える機会をいただいたように思います。
「京都で生まれた舞台芸術の灯火を守りたい」
その思いからこのプロジェクトがはじまりました。
人に支えられて今の私たちがいる
最後になりましたが、スタッフのみなさまのおかげで千秋楽まで無事に終えることができました。
一つの演劇作品を創るチームに入れていただいたことが、とても新鮮でうれしいことでした。
また、本番を終えると楽屋にたくさんのお花が届いていて涙がこぼれました。
差し入れや応援メッセージもたくさんいただき、こうして周りの人に支えられて
今の私たちがいることを感じました。
心より感謝しております。
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スタッフのみなさま
作|中西義照、中西千恵
演出|あごうさとし
舞台監督|北方こだち
照明|渡辺佳奈
音響|森永恭代
美術|吾郷泰英
植栽協力|植威
制作|木元太郎
宣伝美術|黒木結