category
-2025.2.2-
ジェイさんと一緒につくるキムチ
冬に仕込む発酵食作りイベントが目につき、お味噌作りの次はキムチ作りに行ってきました。
『ジェイさんといっしょにキムチをつくろう!』
主催のくらるすさんは、地域に生活する外国にルーツをもつ人たちと共に活動することで、多文化共生の実現を目指している団体さんです。講師は「ぽから農園」のジェイさんです。韓国出身で今は南丹市で農業をされています。
さて、はじめてのキムチ作り、調理台にズラッと並んだ材料。見たことのない調味料や唐辛子の大袋に目が向かいます。
「白菜の水分と塩加減」
ジェイさん曰く、キムチは「白菜の水分と塩加減」ここさえできれば8割できたようなものらしいです。キムチにむく白菜は葉っぱの部分が多いもののようで、日本の白菜は白いところが多く肉厚なのでしっかり水分をだして塩をきかせていくのが大事なポイントのようです。
実は、今回はここまでをジェイさんが前日から準備されていたので、水っぽくならない美味しいものが間違いなくできるという幸せなキムチ作りでした。白菜により塩の分量は変わるので、塩加減は味見をしながらになります。初心者にはなかなか加減が難しそうな気もします。
白菜の下準備ができていたので、ヤンニョムソースの材料(にんにく、生姜、りんご、大根、人参、細ねぎ)を、参加者で分担して、皮をむいたりざくざく切り。(フードプロセッサーを使うのでザクザクでOKです。)ヤンニョムソース作りの過程では、大量の唐辛子やニンニクにちょっと驚きつつも、たまらなく美味しい匂いがしてきて、参加者の方から「匂いでご飯が食べられそう」という声がでていました。
できたヤンニョムソースを白菜一枚一枚のあいだにぬりこんでできあがりです。今回は1グループで白菜半玉分のキムチを持ち帰りました。思わずじゅるりとヨダレが出そうな匂いは、帰りの車内をキムチいっぱいにしてくれました。
初めての本格キムチ作りでしたが、こうしてみんなで手分けをして下準備をしたこともあり、あっという間にできあがりました。季節ごとの伝統食、保存食は、どこの国でも各家ごとのこだわりの味があるでしょうね。ただ、この工程を家庭で1人でするのはなかなか大変な気がしました。こうしてみんなで作ってできたものを分けて持って帰るスタイルに手作りのハードルはさがりますね。
「ジェイさんといっしょにキムチをつくろう!」、今回はキャンセル待ちがでたほど人気で、参加されたみなさんのリクエストもあり来年も開催されるそうです。年に一度のキムチ作り、来年もぜひ参加したい思う気持ちはみな同じですね。ジェイさん、くらるすさん、ありがとうございました。