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-2025.2.19-
糸島のオルタナティブスクール
福岡県糸島市の地域通貨い〜とmo主催のツアーで、2つのオルタナティブスクールを訪れました。
我家の子どもたちは社会人と大学生になりほぼ手が離れ、教育と近い距離にいるわけではありませんが、昨年ミライマで「森の再生は僕らの再生」のお話し会をしていただいた、ふじいもん(藤井芳広さん)の活動の場を見るために、今回は、別府にいる娘と一緒にツアーに参加することになりました。

そもそもオルタナティブスクールとはですが、一般的にはフリースクールと呼ばれるようです。学校へ行きづらい子どもたちが対象というわけではなく、公立学校や私立学校とは異なる、独自の理念をもとにした教育方針で運営されている、新しい選択肢の学校です。
今回訪れたのは、「お山の樂校」と「おとなとこどもの学校テトコト」です。
お山の樂校は、一般道から山への坂道をぐんぐんあがった中腹にあり、眼下に海が望める自然豊かな環境にありました。ちょうど訪れた時はめずらしいほどの大寒波。大人は寒さに震えましたが、子どもたちは元気で、雨の中を上の校舎から下の校舎へ坂道を走り降りていました。まわりにはヤギが数匹、鶏小屋もあり、工具のある作業場があり、なんとも気持ちのいい伸び伸びする感覚。
ここは、2019年4月、ご自分の子どもたちに合った学校探しをしてみたが通わせたい学校がなく、それなら自分たちで作ろうという大人たちによって設立されたようです。




一方、おとなとこどもの学校テトコトは、「つくる」を仕事にしてきた大人たち(アーティスト)によって設立された学校で、お山の樂校からほど近いところにありました。
毎日なにかをつくるをコンセプトにされています。つくるはモノ、物語、音楽、コト、機会、時間、未来。あらゆるところに創造のアンテナが刺激されるようなワクワクする空間でした。






見学させていただいたのは学校生活のほんの一部分であるにもかかわらず、それぞれの学校の個性を強く感じます。選択肢の一つとしてオルタナティブスクールがあるとしたらどうでしょう。一緒に行った娘に質問してみたくなりました。
「公立の小学校と同じように選択肢の一つとしてお山の樂校とテトコトがあったらどこを選ぶ?」
「保育園(娘が通った亀岡のくわの実保育園)の雰囲気がお山の樂校と似てるし、お山の樂校を選ぶような気がするなぁ。」
そう答えた娘ですが、翌日、私はお山の樂校でお話をお聞きし、娘はテトコトで子どもたちと一緒にものづくりをさせていただきました。「もっと作りたかったなぁ」(笑)、ものづくりが好きな娘にはとても楽しかったようで、どちらも魅力的に見えたことでしょうね。

さて、糸島から自宅へ帰ってくると久しぶりに亀岡が雪国になっていました。冬らしい冬を家で過ごしながら、お山の樂校について共同代表の田嶋杏依子さんにお話をお聞きしたことを、耳からの言葉だけでない自分なりの理解がしたくて考えていました。
次へつづく。