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-2024.2.12-
自分の中心軸をずらさないこと
暮らしとつながる山の体験をさせてもらいました。亀岡の西別院町で「おもろい人に会いたいねん!というご主人の思い通りの人たちが、山間の8軒しかない集落に集まってきました。
この日は、大阪から里山への移住希望の方、兵庫から山に興味を持って参加された方、ここの地域に移住してこられた方、お隣の南丹市の方、そして私たちというメンバーでした。
山の作業はほぼ機械がやってくれるそうです。道を作るためのユンボ、木を伐採するためのチェーンソー、運び出すための運搬車、薪割りだけは機械を使わず手作業されているようです。
歩き始めると、山の入口にズラッと並ぶ椎茸の原木が圧巻です!ポコッと姿を見せる厚みある椎茸。見つけるのも楽しい椎茸とりをさせてもらい、植林された針葉樹の山から次第に広葉樹へと山を上ります。細い株立ちのカタチのいい木々の森は気持ちよく、先日、桂離宮で使われていたアベマキの木もありました。後から思えば、山が自分の庭のようなご主人の後について歩くのでサクサク上れるように思いましたが、あれはきっと錯覚ですね(笑)
チェーンソーでの伐採と薪割り体験。はじめて薪割りをする友人に、ご主人のアドバイスは「自分の中心軸をずらさないこと」でした。
中心がずれると割れない、中心がずれないから同じところに斧が落ち、女性でも割れるし92歳のおばあちゃんでも薪割りができる。力ではないということでしょうね。
お昼は、きずしの入ったバラずし、椎茸の旨みたっぷりのおつゆ、料理上手な移住者さんの大根煮、そして、採れたて「きんちゃん原木シイタケ!」
豊かな食卓です。ここへ来ると「食べることは生きること」の言葉を思います。
お食事しながら、一年を通しての山仕事のことや、8軒しかない過疎集落に6人の子どもたちがいるという地域のこと、なかなか出会うことがないそれぞれの興味深い職業のこと、片道80キロかけて通勤をしながらもここへ移住した理由をお聞きしたり、話しは尽きませんでした。
体験するからこそわかることがあり、その体験ができる貴重な機会でした。山の作業はきっと心身のリフレッシュや身体を鍛えることへもつながっていると思います。豊かな自然環境に身を置き、用途に合わせた機械や道具を使いこなし、地域や自然の持続可能な未来を支える山仕事のある暮らし。ここはエネルギーにあふれています。