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-2024.10.31-
なにかが入る隙間を
先週末、娘の大学の学園祭があるというので大分へ行ってきました。
湯布院の温泉宿を後にして、コーヒーが飲みたいなぁとなんとなく探して行った、街から少しはずれにあるカフェ。
サンクラCoffeeさん。

一歩、店内に入ると窓からの景色に目をうばわれました。由布岳、目の前の田園風景、本当に素晴らしくて、思わずお店の方に「素敵な景色ですね!」と声をかけたところ、「私はここからの由布岳が一番きれいだと思ってるんです。」と。
そこから少しお話しさせてもらうことになりました。10年以上前にご家族で湯布院へ移住されてこられたそうです。家のお風呂には入らず毎日温泉に入っていること、東京ではお子さん1人でも子育てが大変と思っていたのが湯布院にきて子育てが楽チンになって今は5人のお子さんがいらっしゃること。

地元の方ならではのお話しをお聞きする中、ちょうどその日が最終日の展覧会を教えてもらい、時間に余裕があったので、早速足をのばしてみることにしました。
鄭東珠 Chung Dong Joo 『 墨碧展(SUMIHEKI)』
絵と書、そして音。朝からなんていい時間でしょう。
展覧会が行われていた美術館はとても静かで落ち着いた素敵な場所でしたが、由布院にこの場所があることさえ知らなかったので、サンクラCoffeeさんで教えてもらうことがなかったら、立ち寄ることさえせずに帰ってしまうところでした。


美術館で気になった言葉
人間は眼と耳がほぼ同じ位置にある
音楽と美術はいつも近しい関係にある
美しいものは眼から耳から入って、頭蓋の暗闇で明らかな像を結ぶ


予定をきっちり決めて動いていたら出会うことがなく、朝の予定がゆるやかだったからこそ出会ったカフェ、人、美術館、作品、言葉たち。
にぎやかな湯布院の街から少しはずれたことで、ここの街に暮らす人に少し触れることができ、そこから静かで緑に囲まれたこの場を訪れることができました。
おかげで、温泉も由布岳も素晴らしいなと思いつつも、湯布院は一度訪れたらもういいかなぁとその日の朝まで思っていたのに、また訪れたいと思っていることに自分のことながら気持ちの変化に驚きます。
なにかが入る隙間、余裕、余白は自分にとってとても大切で、それは大きな旅の楽しみになっていることを思う朝でした。