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-2024.11.12-
小さな循環を暮らしにつくる
1年点検を迎えた大津市のデグチノイエ。1才になった息子のI君が、とても可愛らしく、みんなの表情が自然と緩みます。
家族3人の幸せな暮らしの場を訪れ、私たちもとても幸せな気持ちでした。一つの家族の暮らしの場、生きる場に関わり、その暮らしが幸せであることは何よりうれしいです。
デグチノイエは、分譲地の一番端の角地です。お庭の植物を増やしたり、家庭菜園スペースでお野菜を作ったり、敷地にはまだまだ余裕があります。初めての子育てに忙しくて、あまりできませんとおっしゃいますが、庭にお米が実っていました!
バケツで育てる稲「バケツ稲」というらしく、収穫して干して、籾殻付きのお米は次の方につなげるそうです。種を蒔いて、育てて、収穫して、次へつなげる。食べるものができるまでのサイクルを暮らしの中で楽しみ、自分たちだけでなく人へつないでいく仕組みはとても素敵だなと思います。
私たちがとても大切に考えていることの一つに、暮らしの中での小さな循環があります。食べるものを育てることも循環の一つで、デグチノイエのバケツ稲は、どこでも誰でもできることのまさに実践ですね。
暮らしの中での小さな循環は、コンポストに自分たちが食べるものと同じものだけど少し食べにくいものを生ゴミとして微生物に分解してもらい、土を堆肥として使う。食べるものを育てる際に空から降ってくる雨水で水やりをする。堆肥と雨水で植物がさらに元気に育ち、大きくなった植物をありがたく家族で食す。そしてまた、生ゴミはコンポストで微生物に分解してもらう。
言葉で説明すればなんてことない小さな循環かもしれませんが、その小さな1家庭1家庭の営みの重なり、小さな循環の重なりは、やがて力強いものになっていくことを思っています。
焼却するゴミの負担を減らしたり、口にするものを育てることで食べ物の大切さを感じたり、自然との距離が近くなったり、自分たちが生きている環境に意識が向かうことを思っています。
そして、自然界の微生物の働きや太陽の恵みはありがたくいただきできる限り利用する。
そのための仕組み(雨水タンク、コンポスト、小さな森)は、家や暮らしに仕込むことができ、大きな負担なくできてしまう。そうすることで、日々の小さな循環は、特別なことではなく当たり前のことのようになっていきます。
私たちの自宅N’s Houseでも、小さな循環として、キエーロ(コンポスト)には途絶えることなく生ゴミを投入し続けています。雨水タンクと小さな森(食べられる植物や果樹を家の森と呼びたいです)は、今、再考中です。ガレージとの隙間(幅30cmほど)の土を入れ替え、今ある雨水タンクと別にもう一つ雨水を濾過する仕組みを考え中です。
私たちが次世代にできることは、「自然と共に循環の中で育つ子どもたちの環境を暮らしからつくること。」
月に一度「みちくさリビング」として自宅をオープンにしています。どうぞ気軽に小さな循環を見にいらしてくださいね。
12月7日(土)のみちくさリビングは、自宅N’s Houseです。どなたでもお越しください。
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居心地のいい家をデザインしています。
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