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-2024.10.17-
「うつせみ」
先日の十三夜に、プライベートなグループでマニアックな映画を観ました。
今回の映画は2004年の韓国映画『うつせみ』、弄月庵店主のチョイスです。
主演の男性は一切話すことなく無言、同じく主演の女性はラスト『愛しています』と、一言だけ。
最後に回収された伏線に妙に納得した、なんともシュールな映画です。
『うつせみ』
漢字で表すと【空蟬・虚蝉】
蝉のぬけがら。《 季語・夏 》、 蝉、 ( その音が蝉の声に似るところから ) 楽器の一種「けい(磬)」の異称、魂が抜け去ったさま。
「空き家」と訳されているようです。
静かに美しい。
主演の男女に言葉がないので目で語られ、言葉がないので心の動きは受け取り手に委ねられます。
面白いというと少し違って伝わりそうですが、人の趣味嗜好ワールドにはまってみるからこその予想していない面白さです。
今回の映画も、おそらく次の映画も、全く自分のアンテナに引っかからない映画のはず。自分の知っている心地よさではない、範囲外に触れたような、心地よさではない一種の違和感。うまく言葉になりませんが。
プライベートなグループで次回に続きます。
次は今回の比ではないらしく、ホラーが苦手なこともあり、期待と不安が入り交じります(笑)。興味がある方いらっしゃればこっそりお知らせください。