いつか合気道の道場を設計したい
建築家のブログ

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-2019.1.18-

一点突破 シンプルに考える

こんにちは、京都の設計事務所FORMA建築研究室

建築を通して円満を伝える合気道建築家」中西義照(〇てる〇)です。

 

植芝盛平翁がつねづね

「合気とは敵と戦い敵を破る術ではない。世界を和合させ、人類を一家たらしめる道である」

といい、そもそも合気道は、相手と相和して切磋琢磨をはかり自己の人格完成を目指す武道だと述べています。

すなわち、

「合気道とは、各人に与えられた天命を完成させてあげる羅針盤であり、和合の道であり、愛の道」

と言われています。

植芝盛平翁

 

昨日の稽古から。

只今、膝のリハビリ中で座り技が出来ないボクを気遣っていただいたのか?

先生に立ち技を教えて頂きました。

こちらが「受け」をするだけでなくこちらが「取り」をして矯正してもらうような稽古(ありがたい!)

(※受けは技を受ける側 取りは技を掛ける側の事です)

 

 

その際に感じた事。

 

受けがこちらの頭を狙い、打ち下ろしてきた時に対応する技として「一教」(打ち下ろしてきた手を取り制する技)というのがあります。

 

打ち下ろしてきた来た手にどう対応するか?

 

・後ろ又は横に避ける。→相手は追いかけてきて次の攻撃に入る

・手を持って止める。→相手は別の攻撃に入る

・攻撃を見切ってこちらが攻撃する→争いは激化する。

 

どれも争いは納まりそうにありません。

 

「一教」は相手の打ち下ろしを緩やかに止めながら力をもらいます。すると相手は力勝ちしているように思います。

その状態から一瞬にして相手を制する形に持っていくのが一教。

 

相手はぎりぎりまで自分が勝つと信じている なのに不意に制される。所謂一発逆転的な状況。

制されると攻撃は出来ません。

 

お互いが傷つく事無く場が納まる方向への扉が開けるという感じです^^

 

客観的に見ていると相手の腕を押さえこんでいるようにしか見えませんが、技には理合いがあります。

稽古の中で理合いに気づく事が大変難しいのだけれど。

 

 

先生に矯正されたのはこんなこと。

難しく余計なことは考えずに、正しい姿勢でまっすぐ入る、相手にこちらの力を感じさせずに捌く。

基本です^^シンプルすぎてなんだそんな事と思いますが、それが出来ていない。

この事だけに注力してやり続ける事で練り上げられた技と次々に違う事を試すような事をするのでは得るものが異なるのだろうなという気がします。

 

この短時間にそれをするだけで技は「受け」も驚くほど劇的に変わりました。

(先生の矯正ほんとにありがたい!)

 

 

時には物理学を持ち込んで合理的な方法を試したり机上の空論で類推したりしますがこれは自分目線。

相手の気持ちが考えられていない。

 

先生のおっしゃるのは、攻撃側が常に気持ちの良いように技に繋げるという事。

ここが非常に大切な事。

 

これが抜け落ちると自分よがりの技になり相手の抵抗や反撃をもらう事になる。

 

難しく考えずにシンプルに考え、感じて基本の動きをするだけ。

 

現代は複雑な世の中ですが複雑な状況を見て複雑に考えるより、シンプルに自分らしくするにはどうするかを考え行動する。

 

「相手と相和して切磋琢磨をはかり自己の人格完成を目指す武道」としての稽古は人生の羅針盤となりうるのだなと思うのでした。

 

建築との絡みが最後までありませんでしたね^^;

 

設計時のコンセプトもシンプルで気持ちの良いと感じるものが共感を呼びやすいというのはよくある事。

与条件が沢山あっても右往左往せず「ここを大事にしたいよね!」と要約できるようなものが有るはず。

シンプルに考えることは仕事にも生かされるのです。

 

ちょっと無理やり持って行きました(笑)

 

道半ばですが日々精進^^

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

京都 亀岡 の設計事務所 FORMA建築研究室 「建築を通して円満を伝える合気道建築家」 中西義照(〇てる〇)でした。^^

 

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