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-2011.4.23-
フェンス、手摺のデザイン(その2)
街中で見かけたフェンスや手摺で、私好みのデザインを纏めてみました。
フェンスや手摺に着目して街中を歩いてみると、実にバリエーションに富んだデザインのフェンスが存在することに、皆さん驚かれるのではないでしょうか。
■ 公園の階段に設けられた手摺
(端部の錆から判断すると銅、真鍮が入った合金でしょうか?)パイプを曲げて階段に直に取り付けています。
構造的に支えるための中柱が必要ですが、ジョイント部分の材を細くすることで中柱の存在が気にならないデザインとなっています。
私は、折り返し型のスチール階段の中手すりの形状に、写真のようなデザインを用いることがよくあります。(パイプがフラットバー(平鋼)の場合もあります)
■ 歩道と家の門の境界にあるフェンス
これはスチールの平鋼をうまく使った例です。フェンスだけでなく門扉も同材でデザインされています。
■ 土と石とH鋼で作られた手摺
土と石で造られた塀(上部はエッジをきかした水勾配)にH鋼の柱が等間隔に取り付けられ、手摺部分は木製となっています。
木製の手摺にも水がたまらないように勾配を持って取り付けられています。
この手摺は相当古くに(といってもH鋼が使われているので近代ですが)に作られたもののようです。デザインだけを見ても非常にかっこいいですね。
この手摺を考えた人は、どういう考えでこの手摺をデザインしたのでしょうか?
それを考えた時、この手摺が設置された環境に必要な「用・強・美」のバランスが非常によく考えられている事に気付かされます。
そして、この手摺がが現在まで残っているという事に感動してしまいます。