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-2020.2.27-
古民家で暮らしたい方へ リノベーションの考え方
僕の経験から行くと古民家改修の場合 ・全体の予算を把握する ・ご要望のことができるかできないか判断する ・修繕の優先順位を判断する ・性能をどこまでアップするか判断する これらを全体的に把握してバランスをとるためには、詳細調査をしないと前に進めないと思っています。 建物の詳細な調査をせずに設計や工事をすすめると起こること! 【要望されることが実現できるかできないが分からない】 新築と違いリノベーションは、希望することができるできないがあります。大きな広い空間にしたくても、この壁、この柱は抜けませんということがあるからです。 言われるがままの希望をかなえることは見た目的には可能でも、安心安全という視点が抜け落ちてしまっては、住宅として居心地よく暮らせる建物であるとは言えません。 調査をして構造はどうなっていて、耐震的にどうすればいいかという診断ができてはじめて、要望されていることができる、できないの判断ができます。 【工事見積もりの比較がしにくい】 詳細調査なしで設計を進めた図面で、例えば何社かに工事見積を依頼した場合、見えない部分の劣化の状況をどう判断するかにより工事の費用が変わります。設計図は同じでも、同じ工事内容での比較がしにくくなります。 【追加工事が発生する】 色々な事例を見てきましたが、いざ工事が始まって壁や床や天井を解体していくと、想像していなかった劣化具合のひどさのために、追加工事が発生する場合が多々あります。ということは、追加費用がかかるということになります。 【表面だけのお化粧直しリフォームになる可能性がある】 全体予算が決まっていて、予想外のことが出てきた場合、予算をあわせるために表面だけの改修をされる可能性もあります。そうなると、外見的には希望のものができても、目に見えない耐震性能に不安が残ったり、暑さ寒さに対する不満が残るケースがあります。 古いままの古民家は、現代人にとっては暮らしやすいとは言えないと思います。だからこそ、耐震、温熱環境、維持管理、省エネ、それらを暮らしやすく設計して、古民家の良さを感じる暮らしを楽しんでほしいと思います。 建物の詳細調査をすると大いに役立つこと! 【建物の状況が全てわかる資料ができる】 住宅医による詳細調査のデータは、家のカルテにあたります。そのカルテは、建築のプロに見せればだれでもが分かる内容です。お医者さんがカルテをみればその人の身体の状況がわかるようなものです。 リノベーション後に家に関わる方が変わったとしても、カルテを見せれば一目瞭然。どんな家なのか、どう手を加えたか、どんな維持管理をしていったらいいのか、そうしたことすべてに役に立ちます。 【次に購入する人が安心して買える=売却しやすい】 何かしらのご都合で家を手放すことになった場合も、カルテがあれば、家の詳細な資料、状態、維持管理状況が明確で、買いたい人にとって安心安全に購入できることにつながります。 以上が、古民家のリノベーションをするときに、建物の詳細調査をすることをおすすめする理由です。 詳しいことは、気軽にお問い合わせくださいね♪
【ご相談はこちらからどうぞ】
よろこんでご相談承ります(^^)/ 住宅医による住宅の詳細調査のことは、以下の住宅医のホームページに事例などたくさんあります
中古住宅の調査診断 住宅医と既存住宅状況調査技術者の違い
住まいの診断をすると、家のことよーくわかります!
中古住宅 インスペクション 住宅詳細調査 あなたの家のカルテはありますか?
家を建てる、リノベーションする。今より暮らしやすくなるだけでなく楽しみが広がる、そんな家づくりの応援をしたいと日々思っています。
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よろこんでご相談承ります(^^)/ 好きなことを楽しみながら暮らしたい仲良し家族を応援します! 京都の住宅設計事務所「FORMA(フォルマ)建築研究室」の住まい方アドバイザー中西千恵でした。 プロフィールはこちらをどうぞ 中西千恵のプロフィール いつも日常の中で気がついたことや、住まい方のヒントをFacebookで発信しています。フォローしていただけるととてもうれしいです。よろしくお願いします(^^)/ 【中西千恵のFacebook】