category
-2018.6.29-
亀岡市 木造住宅耐震診断士派遣事業、木造住宅耐震改修事業費補助金制度を利用した実例紹介
耐震診断という言葉は地震があるたびに聞く機会が増えて、知っている方が増えてきているかなと思います。
耐震診断をした後に、結果により耐震リフォーム(耐震補強工事)をされますが、耐震補強工事をされるなら、その機会に気になっていたことが解消できる場合があります。
耐震リフォームをされる方は参考にしてくださいね。
京都で個人住宅の設計をしているFORMA(フォルマ)建築研究室の住まい方アドバイザー中西千恵です。
【耐震診断を受けることからスタート】
ちょうど一年前に、耐震リフォーム工事をされたNさんの住まいは、木造2階建ての築40年以上の木造住宅でした。
耐震診断士として設計者の中西が派遣されることになりました。 耐震調査の時は、私も測量と写真撮影担当で一緒に伺います(^^)/ 現地の調査に伺い、診断結果の説明は後日になります。 耐震診断を受けられる方のお住まいは、昭和56年以前の住宅が多いので、 耐震評点が1.0未満で倒壊の危険性が高いと判断されることが多いです。 Nさんちもおなじように、倒壊の危険性が高いという診断結果がでました。 【耐震補強工事の方針を決める】
補強工事の方針は、将来建て替えるかもしれないので、屋根、基礎、窓を少なくするなどは行わず、壁を補強することで(筋交いや構造用合板で補強する)強さのバランスをよくしていくことになりました。
暮らしながらの工事になるので、普段の生活に支障が少なくなるように、壁の補強も、押入れの中など、仕上げに影響しないところを選んで設計していきます。
しかし、どうしても生活に支障のでる場所の壁を補強しないといけないこともあります。Nさんちの場合はその壁が息子のKくんの部屋でした。
【壁の補強を利用して内装の改修】
もともと土壁の和室でした。
【改修前】
壁を補強したあとの仕上げは自由なので、もとのように塗壁に復旧することもできますが、ほかの仕上げ方も選択できます。 K君の部屋は土壁が少し暗い感じがして、明るくしたいと思っていらっしゃたようなので白く仕上げることになりました。 【改修後】
真壁しんかべ(簡単にいうと柱が見えてくる壁、柱の内側に壁がある)が、大壁おおかべ(柱が見えない、柱の外側に壁がある)になりました。 畳の和室ではありますが、明るくなったことと、部屋全体が白い壁になったことで、好きなイメージにしやすくなりました。
今回耐震改修工事をしたNさん家族は、大の沖縄好きで、K君の部屋が、「いつも行く沖縄の民宿みたいで、とってもいいねん!」と喜んでもらいました。
耐震リフォームだけをする計画でも、それを利用して気になっていたところがリフォームできたり、居心地が良くなったり、イメージが変わる改修ができることもあります。 こんなことが気になる、こうしたいということは、ついでにできることがあったり、わざわざするより費用がかからなかったりすることもあるので、耐震改修設計を依頼する建築士にたずねてみてください。
【耐震リフォームをされたお客様の感想】
耐震リフォーム後にNさんからこんなメールをもらいました。
思い切って耐震工事してよかったわ。家の中が綺麗になるし、模様替え出来るし、荷造りして、さよなら出来たし。
おばあさんが今まで捨てられなかった物を捨てはったし、押入れが空いたー
〇〇〇の部屋は、詳しくいうと、西表島の、いつも宿泊する民宿の部屋みたいなんよ~。 居心地良くてー
耐震補強工事で、以前より安心してもらえるようになってよかったなぁと思うことにプラスして、家の中が綺麗になった、片付いた、部屋のイメージまで変わったと喜んでもらえて、ホントにうれしいです。
あれから一年、K君はここでいい時間を過ごしてくれているかなぁ。
【耐震診断、耐震リフォーム(耐震改修)についての参考ページ】 耐震診断の詳しい数値や費用などはこちらの記事をご覧ください。
【京都府の耐震改修事業について】
各市町村の木造住宅耐震改修補助制度の早見表
【現状を知ることがとても大切】 自宅や実家など、家の耐震について心配だなぁと思われる方は、まずは現状を知ることがとても大切です。 各自治体の耐震診断事業を利用されるか、直接耐震診断士に依頼し、耐震診断をうけることを強くおすすめします(^^)/ 耐震診断士であり、亀岡市の木造住宅耐震診断士派遣事業で活動もしているFORMA建築研究室へもどうぞお気軽にご相談ください。 【お問い合わせはこちらからどうぞお気軽に!】 京都の住宅設計事務所「FORMA(フォルマ)建築研究室」の住まい方アドバイザー中西千恵でした。 誰それ?どんな人?と興味をもってくださった方はこちらのブログをご覧くださいね♪ ↓↓↓↓↓ 住まい方アドバイザー 中西千恵のプロフィール