里山で暮らす家N邸リノベーション
-2019.5.18-
@里山で暮らす家 解体から基礎工事
掘削が終わり 防湿シート敷き込み中
基準がバラバラなので 一か所決めてから 計測、諸々の条件を摺合せ、総合的に良いと思われるところで決めていく。
しかし、イレギュラーな箇所が現れます。
こんな時は更に細かく測定し、現実に工事可能かどうかも検討しながら方針を出していきます。
今回のイレギュラー箇所はうまくまとまり構造設計者も理解してくれたようです。
増築箇所と思われる部分の耐力壁についても構造設計者の判断や方針に基づき摺合せ現況に工事していきます。
臨機応変に考えられる自由さもありつつ、何のためにという機能性を担保しながら進めてまいります。
-2019.5.9-
@里山で暮らす家 N邸リノベーション 解体中
亀岡市の耐震補助金の決定通知も発行されたのでいよいよ 解体も本格的に始まります。
開始後 調査時に不明だった箇所の確認に向かいました。
天井裏に頭を突っ込み確認中。
!!!
いいもの見つけた!^^
天井張る予定でしたが この梁見せてもいいかも^^
後日お施主さまに伝えたところ・・・
「それはいい!!」という事で見せて活かす事になりました^^
本日は 構造担当の 秋山さんと一緒に現地確認を行い 基礎工事との摺合せ。
楽しみです!!
-2019.4.16-
@里山で暮らす家 N邸 リノベーション 今週の予定
工事金額のほうもご了解いただき。
大きな設計変更もなく進むことになりました。
里山の家では「味噌蔵」と呼ばれる小屋がありますね~
(漬物やお味噌、醤油などを保存する小屋 実家にも有って独特の香りがしていました^^)
亀岡市に確認したところ今週中には耐震改修補助金の決定通知がおりるだろうとの事。
いよいよ引っ越し、解体と進みます。
-2019.4.3-
@里山で暮らす家 N邸リノベーション 亀岡市耐震改修工事補助金申請
前回の打ち合わせを経てプランを数案スタディ。
そして、耐震改修補助金の申請を行いました。
今年からは亀岡市から補助金が100万円に増額されました。
お施主様にとって負担が減るのでありがたい!
補助金が気になる方は
↓
亀岡市耐震改修補助金についてをご覧ください。
スタディについて其々の良い点を説明し選択してもらいました。
洗濯された案は問題点解消と合わせて 開口部のコスト削減効果も◎!
なにより増築せずに済んでほっとしています。(面積を増やすことで耐震的には不利になるので)
そして工事見積もりについて
昨年の見積もり以降から構造設計をより進める過程で想定以上に壁の耐力が取れない事と不明箇所の劣化状態が不明確。
対応策として建物にかかる地震力の軽減、軸組特に水平構面の変形を押さえる事が必要という事になりました。
そこで耐震ダンパーとコボットの使用となり工事費がアップする結果となりました。(他サッシの数量増加もあり)
担当の工務店さんが丁寧に説明をされました。
こちらからは減額可能箇所を提案させてもらいお施主様で検討してもらう事となりました。
合わせて、母屋から離れへの仮住まい準備も着々と進められており、目処が立った時点で不明確箇所の確認を行い。
補助金決定通知が済み次第 工事着工となる予定です!
-2019.3.7-
古民家リフォーム 手書き図面
いつもブログを読んで頂きありがとうございます^^
今日は仕事の一部をご紹介。(興味ある方のみどうぞ!)
スケッチではないのでタイムラプスで撮らずに書いていたら 面白いので撮ったら?というご意見が!
なるほど 「^^
こんにちは、京都の設計事務所FORMA建築研究室
発想力は自由に! でもこうと決めると線路から外れたがらない^^; 中西義照(てる)です。
今進めている古民家 リフォーム。
耐震補強方法はあるものを利用しながら補強しなくてはなりません。
制限があるので必然的に現実に即した設計をしないと施工が出来ません。
そこでスケール1/10の平面図を書いて仕上げと開口部等の納まりを確認しながら補強方法との摺合せをする作業。
BIMCAD(ビルディングインフォメーション )を使い出すとこのあたりの作業もPC上で出来るのですが作業時間と手戻りの追加時間を考えると 下図を共有して構造担当と意匠担当の考え方をまとめる方が好都合!
設計作業はこんな地味な作業の積み重ね。
神は細部に宿るではありませんが 見え方、体感において細部が全体に及ぼす影響は大きいものです。
当時に建てた職人さんの考えや思いを受け取り今ならどうする? と自問自答しながら方針を導き出す作業。
そのために過去の建物の造られ方を調べたり 同年代の参考になる建築を見学したりと勉強と体験がないと判断できないと考えます。
こんなところも含めて設計という仕事の面白いところでもあります。(やればやるほど奥深い世界を知ることになります。)
ここまで読んでいただきありがとうございます。
京都 亀岡 の設計事務所 FORMA建築研究室 「古民家リフォーム設計が好き!住宅医」 中西義照(てる)でした。^^
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-2019.2.9-
@里山で暮らす家 N邸リノベーション
解体工事、土工事の再見積、着工を控える中
母屋の設計は構造補強と設計との摺合せが始まりました。
現状抱える問題点の整理、対策の方向性が出そろいかけてきた感じ。
現況に合わせて構造補強をしていくには 現況の把握と採用可能な耐震補強製品の知識も必要。
在来のように梁の高さが違うので今回はステンレスのブレースで変形を止めようという考え。
一階の耐力壁要素には地震力を軽減するダンパーも設置する予定。
茅葺の骨組み(さすまた)部分も劣化が進んだ時のスラスト対策を施そうという考えです。
補助金の申請書類の準備も同時進行です。
-2019.1.27-
@里山で暮らす家 N邸リノベーション 解体と擁壁工事見積もり 合理的な計画
年明け早々に出てきた見積もり内容を見たところ、蔵の解体工事費が非常に高くなっていました。
家の周りは塀で囲まれていて蔵は家と離れの中ほどに有り、作業の通路を作らないと搬出が出来ない状況。
なので人手がかかることは理解できるにしても費用の妥当性の判断は難しい。
ボク自身も判断が難しいのだからお施主様は尚更だと思いました。
今回は内容、明細の説明はもちろん、比較の為 他業者に見積もりを依頼しました。
あまり比較をするのは気持ち的にしてもされてもいい気分はしないので 信用おけるところにお任せする事が多いのですが
今回は驚くぐらいの見積もりなのでやむを得ません。
作業の進め方や段取りによって費用が変わる事もあるし細目の裏付けを教えてもらう事で理解が出来れば納得も出来ます。
結果はやはり金額の開きが出てきました。
更に、説明を行う際にお施主さまの提案により 新しい作業方法で合理的な選択肢が生まれる事になりました。
合理的な提案。
この部分は工事関係者なら普通行わない判断をお施主様がいいよ! と言って頂いたから出てきた案。
具体的に言うと入口にある立派な松の木を移動してレッカーの使用が可能になった事。(手入れされた立派な松を動かすなんて一同誰も考えられませんでした)
-2019.1.12-
@里山暮らしの家 N邸リノベーショーン
優先事項は
既存の蔵解体
西側の1m高い地盤を掘削し母屋から50cmほどの通路を広げる事。
この二つが大きな課題。
地盤掘削をすると土留めが必要となる事から先ずは鉄筋コンクリートのT型擁壁を提案。
コストを下げる方法の提案を求められたので提案した方法
① 蛇籠に割栗石を詰めたもの。鉄筋コンクリート擁壁と工事金額が変わらないとの事。
搬入経路が道に面さないため通路を確保し養生を行った工事になるため、人力による小運搬が必要。
算出結果としてはほぼ同水準となる。
② 生コンクリートの廃棄物をコンクリートに固めたもの。
現在 近隣のコンクリートプラントに在庫がなく、遠方から運ぶとなると運搬費がかさむことになる。
③ 擁壁用型枠コンクリートブロック
コンクリートブロックの内部に生コンを打設させて固める方法。これが一番現実的で臨機応変に対応できそう。
工務店さんの話を伺うと職人が不足している状況でなかなか思うように事が運ばないという。
早め早めに進めておきたいところです。